兄からの愛に溺れる (ページ3)

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手を繋ごうページ3

望side

朝、藤井兄妹と合流し一緒に登校

望｢ん、行こか｣

『はいはい』

暁歌｢おにぃ行くよー？｣

流星｢んー…｣

おはようのちゅーは中々してくれんのやけど手は簡単に繋いでくれる

ん？なんでかって？

これが普通って教えてきたから笑

きっとこれも兄妹で普通じゃないって言われたらきっと繋いでくれんくなるんやろうなぁ…

『お兄ちゃん』

望｢ん？なんや？｣

『お兄ちゃんの学校ってどんなとこ？』

はぁ、首こてんってするAめっちゃ可愛ええ…

今すぐ写メ撮ってトプ画にしたいレベルやわ…

望｢着いてからのお楽しみ｣

『？』

これから変な虫がつかんように努力せな！

Aはかわええから絶対みんな惚れる！

流星｢あ、いつの間にか着いとったわ｣

暁歌｢おにぃしっかりしてよ～｣

『暁歌、名簿見に行こ』

暁歌｢うん！行きたい！｣

望｢待てや、俺らも一緒に行く！｣

流星｢あんまはしゃぐなや(笑)｣

『暁歌と同じクラスがええなぁ』

暁歌｢うちも！！｣

あぁ、やっとAと同じ高校に通える…！

俺はこの日をどれだけ待ったことか！

俺とAは2歳も離れとるから中学も高校も1年しか被らん！！

なんで2歳も離れとるん？！

俺がどんだけ2歳差ということを呪ったか！

なんなら兄妹ってことも呪ったことあるわ！
まぁ、同じ血が流れとるって思うとだいぶ興奮するし彼氏よりも近い関係やから今となっては全然ええんやけど！

きっとそれは流星も同じや
なんたってあいつも俺と同じ類(たぐい)やし

｢小瀧先輩と藤井先輩やない？！｣

｢うっそ！まさか朝からツインタワーをお目にかかれるなんて！｣

｢イケメンや～｣

はー、朝っぱらからうるさいわぁ…

A以外の女に興味ないんやけど…

まぁ、キラキラスマイルでも返しとくか

『…お兄ちゃんきもい』

望｢え？酷ない？｣

『その胡散臭い笑顔辞めてくれん？』

望｢えー？胡散臭い？｣

『うん』

クラス表が張り出されている掲示板の前まで来ると人混みが嘘のように道ができた

『お兄ちゃんなんかしたん？』

望｢なんもしてへん、強いて言うならイケメンやから？｣

『黙って』

流星｢Aと暁歌クラス一緒やで｣

『すご』

暁歌｢やったー！｣

『これで1年は一緒やね』

はぁ、俺の天使が笑っとる…

可愛ええ…

流星｢ついでに俺と望も一緒のクラス｣

望｢ついでとか言うなや｣