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帰り道(藤井) ページ11

流星side





なんかさっきから暁歌の雰囲気っていうか…暗い気がする


流星「なぁ、何怒っとるん」

暁歌「怒ってない〜…」

流星「いや怒っとるやん」

暁歌「ん〜…怒っとるとちゃうん…なんかわからんけどモヤモヤすんねん〜」




…え?まさか暁歌も嫉妬してくれたん?

え、そうやったら嬉しすぎるやん

てか嫉妬で怒っとるとか可愛すぎるやろ




流星「なぁ」

暁歌「ん〜?」

流星「なぁ、嫉妬したん?」

暁歌「…してないもん」

流星「ほんまに?」

暁歌「…ほんまにちょっとだけ、ちょっとだけね?…した」




顔は俯いて、声がだんだん小さくなった

暁歌は目から涙を溢れさせた





流星「泣かんでや」

暁歌「…む、り…止まんないんやもん」



目元の涙を拭っても次から次へと涙が溢れてくる

あんまし擦っても良くないし、明日辛いやろうから

あんまし泣かんで欲しいんやけど…




暁歌「私より可愛ええ人達がおにぃのことかっこええって言う…なんか嫌や」

流星「あいつらなんかよりお前の方が可愛ええ」

暁歌「ちゃう、おにぃがなんか遠いところにおるみたいで嫌やの」





なんつーかわええ嫉妬

そんなこと言われると嬉しすぎてにやけてまう




暁歌「…何笑っとるん〜(泣)」

流星「ふふ、いや、可愛ええなって」

暁歌「こっちは真剣に悩んどる言うのに…おにぃのあほ…」

流星「おん、やから嬉しい」

暁歌「おかしいもん…おにぃに嫉妬なんて…変やもん」

流星「そないなことないで?」





俺のために悩んで悩んで辛い思いしとる可愛ええ暁歌

俺はそれがめっちゃ嬉しいんや

その嫉妬が兄妹への好きから恋からの好きに変わってくれればそれはそれは嬉しいんやけど〜(笑)





流星「俺のせいで困っとるってめっちゃ良くない?」

暁歌「…はぁ、こんな所でドSかまさんでええって」

流星「んふふ、俺の暁歌ぁ」

暁歌「はぁ、おにぃは相変わらずやなぁ〜」

流星「そんなおにぃが暁歌は好きやもんなぁー?」

暁歌「兄妹なんやから好きなのは当たり前やろ〜?」

流星「…んー、まぁ、せやなぁー」




俺的には?

はよ兄妹から恋人になりたいんやけどなぁー?

まぁ、焦らずじっくり…な。



Aや暁歌には悪いけど嫉妬してもらうんも悪ないなぁ…



Aや暁歌は知らんかもしれへんけど

俺と望はいっつも嫉妬で狂いそうなんやで?



だからたまにはええやんなぁ?

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作者名:Licht | 作成日時:2018年12月27日 23時

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