安田は双子(2 ((∞

【2】 ページ33

Aside




(珍しく) 早く来すぎて (珍しく) 歩き回ってたら、いろんなスタジオ？があって



散歩も悪くない、って思ってたら、楽器がたくさん置いてあるスタジオに出会いました((




『うわ〜…すごい』



広くて、ギターが何本もあって、サックスとかトランペットもある。



種類の幅広いな〜



『う゛ぅぅ、弾きたい』



その中でも、一番目立つグランドピアノ。



広いスタジオの真ん中にあるグランドピアノ。




実は、結構ピアノ歴があったりして、



小学生の頃とかまだジャニーズに入る前は、本気でピアニスト目指してたりしてた。



『弾いてええかな…』



鍵はかかってなくて、綺麗な鍵盤を簡単に弾くことができる。



試しに、すこ〜し弾いてみる。



『めっちゃええ音やん！』



優しい音色が広いスタジオに響く。



可愛がってる人がおるんやろなー、



勝手に弾いてごめんなさい、ちょっとだけ思い出させて。



懐かしいなぁ、好きだった、大好きだった。




本当はずっとピアニストになりたかった。



でも、ジャニーズとして大好きな仲間と仕事できるのもすごく幸せだった。



本格的に忙しくなってきて、ピアノをやめた。



ピアニストを諦めた。



仕事とピアノを両立するのは無理で、悔しかった。



ずっと教えてくれた優しくて厳しい大好きな先生に、泣きながら、やめると言った。



それから滅多に弾かなくなった、弾けなかった。



諦めたはずの思いが溢れそうで、怖かったんだよね。



『体は覚えてるもんやわぁ((笑』



全然弾いてなかったのに、自然と指が動く。



『ふふ、まだ弾けるんや』



忘れたと思ってた曲が、猛練習して弾けるようになった曲が、まだ弾ける。



嬉しい。



上手く弾けなくて号泣しながら練習したこと。



いろんな人に、上手だね、って言われて嬉しかったこと。



発表会で大勢に拍手をもらったこと。



コンテストで優勝したこと。



全部、鮮明にはっきりと思い出す。



弾き始めると止まらなくて、



『うちはこれを仕事にしたかったんかぁ((笑』



楽しくて体は無意識にリズムをとる。



…後悔してるのかな



ピアノよりジャニーズを選んだこと。









.









｢A｣



ピアノに夢中になってると、誰かに名前を呼ばれた。



聞いたことある声…









(幸せやもん、後悔なんてしてへんわ)



作者、

勝手にお話が進むんですけど！

あ、作者的には喜ぶとこです((

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