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「なんか、イイね」
「なにがですか」
「んー？ 分からんけどなんか、イイ。……眠いから少し寝るわ。適当に起こして」
そうしてそのまま、寝る、と言い残した男はわたしの肩に頭を預けて穏やかな寝息を立てはじめた。もしや気絶でもしたのかと思って慌てたがどうにもそうではないらしい。疲れたから寝る、そんな感じだった。怪我をしているし、血も流したし、まあそういうこともあるのだろう。出血が収まったことを良いことに包帯をぐるぐると巻きながら、ようやく人心地付いたことに長い息を吐き出した。
柔らかい毛先が頬に当たる。横目で様子を伺えば、少々顔色が悪いまま、けれど健やかに眠っていることが見て取れた。先程までの警戒心はどこに行ってしまったのだろうか。悪戯に害そうなどといった考えは毛頭ないが、それでも首を傾げはしたくなってくる。
「そもそも『なんかイイ』ってなんなの……」
言葉選びからどことなく、とある空の海賊の台詞を思い出してしょうがない。そういえばついこの前の金曜日、夏休みの特番で丁度放送されていたのだったか。隣で眠る男の重さをやんわりと感じながら、物騒なひとでもああいうアニメを見ているのかしらと馬鹿みたいなことを考えていた。
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いか(プロフ) - ベイさん» ご感想くださりありがとうございます☺️ 亀更新ですが頑張って完結まで走り切りますので、のんびり気長にお待ちくださいますと幸いです🫶(鍵掛けの中返信失礼いたしました……！) (3月13日 16時) (
レス) id: a02999ca81 (このIDを非表示/違反報告)
ベイ(プロフ) - 儚くて胸がギュッとなってしまう作品で目が離せませんま、、、更新楽しみに待っております💓 (3月13日 3時) (レス) @page22 id: 5047b34b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いか | 作成日時：2024年1月12日 3時
