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敦は出会った ページ7

今日の探偵社は非常にソワソワしている。

なぜなら二年前に出張に行った、先輩が久しぶりに帰ってくるからだ。

僕、中島敦も会うのを楽しみにしていた。

他の調査員たちも同じような感じであった。

国木田さん、乱歩さん、与謝野さん、社長以外の社員は会ったことがないのがほとんだからだ。

今日に限っては太宰さんも遅刻せずに来ていた。太宰さん曰く

『気になるし、その人には何となく会っておかなきゃいけないと思ってね』

と少し不思議なことを云っていた。

ちらりと太宰さんを見ると、応接室のソファーで寝ていた。

「何の不思議要素もないじゃないですか・・・・」

思わず呟いてしまうほど、いつも通りだった。


『おい!敦!突っ立てないで仕事しろ!太宰!貴様もだ!!』

「は、はい!ほらっ太宰さんも起きてください!!」

『それは、不可能だ、敦君・・・』

「えーそんなことは・・・」

『なぜなら、それは・・・・眠いから、だ・・・』ガクッ

「はぁ」(*´Д`)





『おい、敦、太宰はどうした?』

「茶番で死にました」

『はぁ、全くあいつは』

国木田さんは眉間に手を当てため息をついた。

「ところで国木田さんは何をしているんですか?」

『いつか起こるかもしれない、緊急事態の時のためだ』

いたって真面目な顔で云う。

国木田さんが冷蔵庫に詰めているそれは、僕にはただの栗羊羹にしか見えなかった。

「は、はぁ」

僕はそれを不思議に思いながらその場を離れた。

(お互い次の犠牲者にならないようにな・・・・!)

国木田がそんなことを思っているとはつゆ知らず敦は席に着いた。




「Aさん、何処かで聞いたことがあるような・・・」

ガチャ

すると突然、入り口の扉が開いた。

そこには、背の高い女性がいた。

顔にかけている大きめのサングラスが不格好で顔の全体像がいまいちよく分からなかった。

暫く、その女性を見つめていると、女性は僕に向かって歩み寄り顔をグイっと近づけた。

「えっ、ちょ、あ、ああああのっ!?」

『誰だい?君は』

いきなり?!

「な、中島敦ですけど・・・」

『ん゛ん゛?んー?』


「僕何かしましたか・・・・・?」




『おい、敦何をして・・・ん"!!Aさん!?』

「え!!」




『やぁ、おっひさー!国木田君!』

Aさんはニヤッと笑った。

ーーーーー

すまねぇ、遅れた(;´Д`)


太宰さんとの再会ももうすぐだ!!

冥府の声とヘブンザタイム→←双方のご様子



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yobyobo(プロフ) - 今更ですが失礼します🙇‍♀️個人的にめためた面白い作品だと思うのでまた更新再開していただければ、、、! (2023年2月27日 6時) (レス) id: 32709db337 (このIDを非表示/違反報告)
りんる - 本当に好きな作品なので、更新待ってます!!大好きです!! (2022年8月23日 0時) (レス) @page15 id: fac259dccd (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - 何でこんな此れから良い所☆みたいなとこで更新停止に.....‼作者さん!Ples come buck‼‼‼‼‼更新待ってます! (2022年8月3日 23時) (レス) @page15 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は神です!(確定)大変だと思いますが、頑張って下さい! (2021年10月28日 15時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)
向葵 - すぐハマりました…!応援してます、更新頑張って下さい! (2021年2月26日 19時) (レス) id: 89e4bffd75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:罪人ラリー | 作成日時:2018年6月28日 21時

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