ウチの息子は (ページ5)

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結局、シゲも一緒に保健室でご飯を食べることになった。

小山先生は子供の扱いが上手くて、祐もちょっと楽しそうな顔でご飯を食べていたから、少しホッとした。

だけど、今回祐が熱を出した理由はストレスだ。

その根本をなんとかしないと…

「ごちそうさま。」

ご飯は半分は食べてくれたか。

「半分は食べれたじゃん。
おりこうさんだねー、祐くん。」

祐は、小山先生から頭を撫でられて笑っている。

「ご飯食べたから、ちょっとお休みする？」

「Aちゃんと一緒にいる。」

祐はそう言って、私の膝の上を陣取った。

「ここ、なんてお部屋なの？」

まだ祐には物珍しいか。

キョロキョロ見回してる笑

「ここは保健室って言って、雨が降ってたり暑かったりで屋上にいれないとき、ベッドで寝れるところなの。
夏はクーラーも効いてるんだよ。」

「へー、すごーい！」

祐は、目をキラキラさせている。

「間違った知識を子供に教えんな。
ここは、ケガをしたり具合が悪くなったときにくるところなんだよ。
お勉強したくないからここに来ると、学校が終わったあともずっと残ってお勉強させられるの。」

うぅ…高校時代の悪夢が…！

「A先生の学生時代が気になる笑」

小山先生、変な方向に持っていこうとしないでください！

「がくせーじだい？」

「高校に行ってた頃のこと。」

「祐も聞きたい！！」

ほら、変な方向にいっちゃったじゃん！

「祐、まっすーが高校に行ってた頃の方が面白そうじゃない？」

ここは、なんとかまっすーに食い止めてもらえないか？

「じゃあ、どっちも話してあげよっか。」

シゲも余計な気を利かすんじゃない！

シゲはスマホを取り出すと、私達の高校時代の写真を見せた。

「なんでフォルダに入ってんの？」

「初めて担任したっていう思い入れがあったからな。
どの人かわかる？」

祐は、楽しそうに目を凝らしている。

「あ！これだ！
Aちゃん、髪の毛おうど色だったんだ！」

「金って言って。おうど色って微妙だから。」

「まっすー、髪の毛赤い！すごーい！
ねぇ、どうやったら髪の毛の色変えられるの？！
祐もやりたい！」

「祐にはまだ早いよ。」

「高校生にも早いけどな。」

「ん？聞こえなーい。
小山先生、どうかしましたか？」

気づけば、小山先生はさっきからずっと静かだ。

「いや、思ってたのと違ったから…」

これ、完全に引かれたな。