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ジャ「はぁ……なんなんだあいつは」
フロイド先輩がいなくなったあとで呟かれた。
「そうだ、このあとユウにも会いたいなぁ」
ジャ「……だめだ」
「え……？」
手が離され、指を交えるようにして再び繋がれた。
ジャ「長く一緒にいられなかったから……今日は、俺と過ごしてほしい」
寂しそうに請う顔……
先輩のこんな顔はじめて見るなぁ。
私は、こんなにも愛してくれる人がいたのに……去る日に過ちを犯して、本当に愚かだ。
「私も。先輩と過ごしたいです……っ」
腕に掴まって距離を詰めると、空いているほうの手でフードを被ってしまった。
「ふふっ。そうやって隠すのも久しぶりに見ますね？」
ジャ「見るな……」
「わっ」
先輩が私の前に立つ。
素早く私の寮服のフードを被せて、視界が奪われた。
「もう…………っ……！？」
フードを下げられたまま、唇が重なる。
「〜〜！！？」
先輩の顔は見えないし、不意打ちだし、
こんなのずるい……！
解放され、見上げると、
満足そうに意地悪く笑う先輩がいた。
ジャ「顔が真っ赤だぞ？熱でもあるんじゃないか？」
額に伸びてくる手を避けて、フードを深く被った。
「熱なんかないです……！」
ジャ「前に、こうやって鈍感な君に散々悩まされたからな」
確かに、先輩の想いに気づかないで困らせてたときはあったけど……！
「意地悪〜っ」
同じような境遇で互いを理解できるとはいえ、先輩は私よりもずっと意地悪だ。
ジャ「そんなことない。君のことが愛おしいからいろんな表情が見たくなるんだ」
「そうですか……なんて素直に納得すると思いましたか？私にも先輩のいろんな表情見せてくださいね……っ」
背伸びして、先輩の頬へキスをする。
ジャ「……！！」
「ふふ……びっくりした顔も大好きです」
ジャ「……ふーん？ココにはしてくれないのか？」
唇を指で示された。
「そ……れは……」
恥ずかしくてできなかったとは言えない。
「またあとで、です！」
にやっと先輩の口が弧を描く。
……しまった。
ジャ「言ったな？存分に期待しておこう」
「あ〜〜〜……」
ーー
ーーー
スカラビア寮へ戻ってくると、寮長が迎えてくれた。
カ「おかえり！A！」
「お久しぶりです、寮長」
カ「今日は宴だな！！」
ジャ「は……？俺は準備しないからな」
「じゃあ私と寮長でしましょうか」
カ「そうだな！」
ジャ「おい！……はぁ」
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sane(プロフ) - すﾝずさん» ありがとうございます！！これからも面白さを交えつつ幸せあふれる話を書けるよう頑張ります！ (2020年6月7日 20時) (
レス) id: e18b026987 (このIDを非表示/違反報告)
すﾝず - すんごい面白いです！！！！更新頑張って下さい！！！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
sane(プロフ) - ラムさん» コメントありがとうございます！毎日更新していますので楽しみにお待ちくださいませ〜！(*´∇｀) (2020年6月6日 22時) (レス) id: e18b026987 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 話しの続きが気になる (2020年6月6日 22時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
sane(プロフ) - AILEさん» 初めまして、嫉妬ジャミルを可愛いと言っていただけて嬉しいです……！これからも良い具合に嫉妬させますね！(笑)ありがとうございます！更新、頑張ります！！ (2020年6月2日 23時) (レス) id: e18b026987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さね | 作成日時：2020年6月2日 17時
