ジェームズ・ポッターの妹は吸血鬼 (ページ38)

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魔法薬学！ページ38

『魔法…薬学かぁ…』

アカネはため息を吐く。

「どうしたんだい？魔法薬学嫌い？」
『うーん…、嫌いっていうか…苦手…だなぁ。』

アカネは少し困ったように笑った。

「ぼ、僕も魔法薬学は苦手だな…何をやるのか分かんなくなっちゃうし…」
『そうなの～！』

アカネはピーターと顔を見合わせる。

「魔法薬なんて材料入れて混ぜてだし、ちょちょいのちょいだろ」

シリウスは首をかしげながら言う。

「みんな君みたいな天才じゃないんだよシリウス」

リーマスは呆れたようにシリウスの肩を叩く。

「でも、あいつ嫌いだな。スラグホーンだっけ？」
「ああ、あの人ね。」

ジェームズは手をポンと叩く。

「あの人って確か、いろんな生徒をお気に入りにしてパーティに招くんだろう？
ブラック家の君なんて、半強制的に招かれるよね。」
「うげぇ～、それはごめんだ」

シリウスは舌を出してげぇ～っというような表情をする。

「まぁ、リリーと会えるんなら喜んでいくけどね！！
待っててね！僕のお嫁さん！！」

ジェームズは空高く腕を突き上げて笑った。

「何言ってんだジェームズ。エバンスはお前に見向きもしてないだろ。」
「だめだめシリウス。現実を突きつけないで」
「ちょっとぉ！！？聞こえてるよ！！？」

ジェームズは耳打ちしあっている二人を指差す。
するとリーマスは不思議そうに首をかしげる。

「聞こえるように言ってるんだよ」
「リーマスひどい！」

ジェームズはピーターに泣きつく。

「わわっ、泣かないでジェームズ…」
「うう…リリーは僕のお嫁さんになるんだもん…」
「うーん、それは難しいかなぁ。」
「ピーターまで！」
『あはは…』

アカネは苦笑いする。

『でも、リリーちゃんをお嫁さんにしたいなら、まずはお話ししないとダメじゃないのかな？』
「「「「………」」」」
((((アカネ…現実を突きつけないで…))))

『あっ、早く行かないと遅れちゃう？行こうよお兄ちゃん！』
「え、あ、う、うん…」
「ジェームズ精神やられてるね」
「可哀そうに」

ジェームズ御一行は地下牢へ歩いて行った。