ジェームズ・ポッターの妹は吸血鬼 (ページ4)

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誰にも言えない秘密ページ4

ジェームズはアカネと一緒に男子トイレに向かう。
何故男子トイレかって？それは、男子はあまりトイレに来ないからだ。

ジェームズは個室に入り、アカネの背中を軽くさする。
アカネは息が上がっていた。

「アカネ、大丈夫？」
『ハァ…ハァ…ウ″ゥ…ア″ァ…おに…いちゃ…ん』

アカネの目の色は赤色に染まり、牙が生えていた。
そんなアカネをジェームズは優しく抱きしめる。

「いいよ。飲んで。」

ジェームズはアカネを撫でながら優しくそう言った。
アカネはその言葉を聞き、ためらいながらも、ジェームズの首に牙を突き立てた。

「っ！」
『ん″ぅ…ぐぅ″…』
「我慢しないでいいよ。シリウス、いい匂いだもんね。仕方ないさ。」

その言葉にアカネは少しだけ血を飲むペースを速めた。
ジェームズはそんなアカネを優しく撫でながら、「大丈夫、大丈夫」と何度も言っていた。
しばらくすると、アカネはジェームズの首から牙を離し、ジェームズの首筋をぢゅるると
吸って傷を治した。

『お兄ちゃん…ごめんなさい…ぐすっ…あたし、歯止めが利かなくなって、
お兄ちゃんの血、…一杯…飲んじゃったぁ…ぐすっ…』

アカネはすすり泣きながらジェームズに謝った。
ジェームズはそう言うアカネを優しく抱きしめなおした。

「僕の事は心配いらないさ。大丈夫だよ。僕、アカネのお兄ちゃんだもん、平気さ。」
ジェームズは優しく微笑んだ。
アカネは少し泣き止み、そのまま手を繋いで個室を出た。