好きな子。【吉沢亮】 (ページ8)

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賢人side

仕事が終わり、家へ帰る。
2階へ上がって自分の部屋に入ろうとした時、
向かいの部屋からAが出てきた。

A 「お帰りなさい。」

『ただいまー。あれ、もしかして今起きた？』

着替えてはあるけどまだ少し寝癖があった。
こんな時間まで寝るなんて、意外と抜けてるところもあるんだな。

『俺、これからコンビニ行くけど行く？」

A 「大丈夫です。今から学校に行くので帰りは少し遅くなります。」

こんな時間から何の用だろ。

『学校？明日からじゃないの？』

A 「移動の時とか、誰かに聞かなくてもいいように
少しでも知っておかないとなと思って。」

『え、それって…A 「やば、時間ない！すいません、他の人にも言っておいてください！」
ちょ、A！』

俺が言う前に行ってしまった。

A、学校で友達作らない気なのか？
あの言い方だと、一人でいいって言ってるよな…

って言うか、あいつの学校ってここから1時間くらいかかるよな？
今出て行って駅まで20分くらい…16時半の電車に乗るとして帰りは…

19時くらいか…

時間帯的に大丈夫だけど、駅の方はだいぶ治安が悪いんなよな。
変な奴らうろついてるし。

近くなったら迎えに行くか…