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数日後の帰り道。
Aは図書館に寄った。
100回泣くこと。
あるかな…。来年映画化するからな……ないかな……。
……あ、あった。
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Aが背伸びをしてとろうとした。
しかし高すぎてとれない。
かかとをあげただけでなく、爪先立ちをした。
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あっとれた。
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そのとき。体が揺れ動く。
とれたばかりの本が手から滑り落ちた。
背中に衝撃的な痛みがくるっ……。
Aは思いっきり目をつぶった。
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しかし、全く痛くない。
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……あれ?
Aはおそるおそる目を開けた。
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目の前に見慣れた顔が。
「…大倉忠義!」
Aは大倉から離れて、落ちた本を拾った。
「最初から俺にお願いすればよかったんすよ。」
「……ありがと」
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作者名：亜矢 | 作成日時：2012年8月27日 10時
