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「…では指名します。」
静かになった。
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「高２の丸山隆平、安田章大、錦戸亮。
舞台までよろしく。」
一人はハイテンション。一人はうれしそうな顔。一人は戸惑いながら照れている。
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３人の自己紹介が始まった。
優希はガムを食べ始めた。
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「次は高一から。」
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みんながざわめく。
「高一って…
新入生なのに?」
Aが笑いながら言う横で、
「頭大丈夫?」
クチャクチャ音をたてながら言う優希。
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「大倉忠義。」
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一人立ち上がった。
舞台まで歩いていく。
「背ぇ高っ」
「イケメンじゃーん。」
「かわいー!」
そんな声を浴びて舞台まであがる。
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大倉忠義の自己紹介も２人はろくに聞いてなかった。
「これで７人。
あと一人も高一なのかなー。」
「まっいんじゃね?
ってか、暑いから早く終わんないかな。」
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「これで終了です。」
……え?
あたりがざわめく。
「あと１人は大倉が目に入った女子にしようと思うので。
大倉に時間をあたえさせて、選びます。」
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女の子がキャーキャー。
「今年のエイト、マジでくだらなっ。」
優希は寝た。
「では、新学期も頑張ろう!」
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―――こうして始業式が終わった。
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革ベルト
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作者名：亜矢 | 作成日時：2012年8月27日 10時
