私はやっぱり運は悪かった (ページ32)

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Day 29 ページ32

ﾊﾟﾁｯ

……ん？

なんか手が暖かい……

暖かい手を動かしてみると。

西「……っA、さん？」

『あれ有志？寝てたの？』

西「……ごめっごめんなさい、俺っあの時」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

柳「あ、西田ー……A」

『あ、マサくん。おはよう』

ｷﾞｭｯ

柳「よかった……よかった、生きてて」

『ごめんね、心配かけました』

西「……マサさん、ダメっすよ。今俺の番」

柳「俺の番とか、あったっけ？」

西「だから、俺は謝ろうと……」

『ん？なんで謝るの？』

西「だって、俺があの日送っとけば、襲われなかったじゃないですか」

『逆に有志がこうなってたかもよ？』

西「……俺の方がいいじゃないっすか」

『……バカ？バカなんだね？』

西「っなんで？」

『有志が怪我してたら私が嫌だ』

西「っ……」

『大丈夫や、私は死んでないから』

柳「……ははっ(笑)そうだな」

西「マサさん、笑い事じゃ」

『私はやだなー起きて早々に謝られるのー』

西「……生きててよかったです」

『ありがとう。有志、マサくん』