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Day 12 ページ14

『……変わってないな』


当たり前だけど、

何も変わらない高校がそこにあって。




『……よし、帰ろ』


とは言っても、特にすることもないので。



校舎を見ながら歩いていたから、

前は全く見ていなくて。





キーッ バタンッ



「じゃあ先生ーまた明日ー」
「寄り道すんなよー」
「わかってますってー」



何やら男子生徒が飛び出してきた。

でも、前を見てなかった私は気づく余地もなく。




「ギャッ」
『えっ!?』



思いっきりぶつかった。




「……痛ってぇ」
『ぁあ、あ、の、ご、、めんね?大丈夫ですか?』
「あー全然大丈夫だと思いますよ。」
「先生ひどっ」
「じゃあこの前窓から落ちたのに無傷だったのは?」
「……さよーならー」
「あっ逃げた」



『……あの、すいません。本当に大丈夫なんです
か?』
「あー大丈夫だと思いますよ。走ってるし」



……確かに。

すごい全速力で走ってるし。




「……」
『……?どうしました?』
「名前は?なんて言うんですか?」




……もしかして、あの生徒が怪我してたら、

弁護士呼んで、賠償金とか払わされるパターン?



……どうしよう。

私、貯金今大変なことになってるのに。






『……平田です』
「平田なにさん?」
『……平田Aです』
「おーやっぱり。俺だよ、俺。覚えてない?」


……どうしよう。

この年齢でオレオレ詐欺吹っかけられるとか、、




「……?大丈夫か?A」
『あ、あのーあなたはなんて言う名前ですか?』
「…あ、だからそんな顔してるんか」

「久原、です。思い出した?」






.









.








.




『……ほんっとにごめん。忘れてた』
久「やろうな。めっちゃ挙動不審やったもん」
『最近いろいろありすぎて…』
久「そーなん?」



久「あっそーや……」





ちょっと来て、

そう言われて学校へと入った私。




向かった先は……




コンコンッ


久「失礼します」
『…ちょっと待て』


久「……なにが」
『私なんかした?』
久「そういうことじゃないけど」




校「はい、どうぞ」




ガチャ



校「おや?そちらは……」
久「平田です。ほら、人体模型壊した問題児の」
校「あーそういやそんな子がいましたね」
『……問題児じゃないです』


おそるおそる顔を上げて校長の顔を見ると。


『えっ!?』

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作者名:jam | 作成日時:2020年5月19日 22時

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