Day 9 ページ11
あれから2日後。
時々弁護士?のような人を見かけるも、
特に関わることも無く。
今日は久しぶりの休みだからねぇ。
……眠いな。
ピンポーン
『はーい?』
「すいません、○○法律事務所の者なんですが」
『…はい』
「この前の泥棒の件でお伺いしたいことが」
ガチャ
『すいません、私そのとき会社で…』
「あ、やっぱり」
『ですよね、普通だと出勤してる時間だし…』
「いやそうじゃなくて」
『……なにがです?』
「表札。見てピンと来たんですよー。
……もしかして、覚えてないとか言わないですよね?」
『……は?』
「えー記憶力大丈夫?A」
なんだこいつ。
いきなりなんだよ……
『……話が終わったならいいですか』
「えっ本当に忘れたの?」
『……だから、そんなこと言われても』
「あっ名刺出すの忘れてた……」
ガサゴソ
「○○法律事務所の柳田、と申します」
.
.
『……ごめんなさい、まったくわかんなかった』
柳「あはは(笑)まぁそりゃそうか」
『最近バレー部の人に会いすぎて……』
柳「えっそうなの?」
『駅からここ来るまでの幼稚園にともくんと李さんいるよ』
柳「えっそうなの?」
『有志と健太郎は消防士で。先輩後輩だし』
柳「えっそうなの?」
『あ、誠大くんは看護師』
柳「えっそうなの?」
『……マサくん、さっきから「えっそうなの?」しか言ってないよ』
柳「えっそうなの?」
『ほら、また』
『あ、あと祐希くんと同じ職場なの。隣の席』
柳「……なんかやだな」
『なにがよ(笑)』
せっかくだから部屋に上がってもらうと。
柳「……なんかやけに家具少なくない?」
『……ちょっと色々ありまして』
柳「えっ泥棒?」
『違う違う』
どうやらマサくんは弁護士になったらしけど。
頭良さそうだしな〜。
柳「祐希とは仲良くやってる?」
『まぁそれなりに』
柳「絶対バカとかアホとか言われてそー」
『……』
柳「ははっ(笑)だろうな」
あっやべ。もう戻らないと
そう言って立ち上がると。
柳「じゃあ、またね。A」
『うん。またね。』
108人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:jam | 作成日時:2020年5月19日 22時