【スプレーマムの花束を貴方に2】 (ページ7)

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53輪目ページ7

「ミケちゃ～ん！」
「さつきちゃん。どうしたの？」
さつきちゃんに声をかけられて駆け寄ると、見知らぬ姿が立っていた。

「黄瀬くんを連れてきたよ。」
「黄瀬くん？あぁ、今日から1軍の…。ありがとう。」
そういえば、サポートを頼まれてたんだった。

「どういたしまして。じゃあ、後はよろしくね。」そう言うとさつきちゃんは去っていった。

「サポートで、マネージャーの亜麻野ミケです。」
「あ、黄瀬涼太っス。あの、サポートって？」
お互いに自己紹介をし合う。

「先輩がね、黄瀬くんは２年生だけど途中入部だから1年生と同じように雑務もさせろって。それでいろいろ教えるのが教育係。けど選手は忙しいからサポートも入るの。」
「なるほどっス。」

「それで、教育係なんだけど…。」
「呼びましたか？」「うわっ！？」
彼は急に現れた黒子くんに驚いていた。

「あ、いたいた。彼が教育係の黒子くんです。」
「どうも、黒子テツヤです。よろしくお願いします。」
「よ、よろしくっス。」

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その後は彼にいろいろ教えてから練習に取り組んでもらう。流石にスピード昇格なだけあって、実力は群を抜いていた。

しかし才能故だろうか、どこか軽薄そうな…人を見下しているような印象を感じた。