【スプレーマムの花束を貴方に】 (ページ29)

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27輪目ページ29

いつもより早い朝。ジャージを着て、大きめのリュックサックを背負う。

「いってきます。」と母に声をかける。
「今日から合宿だったわね。くれぐれも体調には気をつけるのよ。」
「うん。」
母の言葉に、笑顔で返事をする。

「じゃ、いってらっしゃい。」
母に見送られて家を出ると、見慣れた姿が目に入った。

「おはよう、真ちゃん。相変わらず、荷物が多いね。」
「当然だ。ラッキーアイテムのためなのだよ。」
雑談しながら、私達は学校に向かった。

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「あっ。おはよう、ミケちゃん、ミドリン！」
学校に着くと、こちらに気づいたさつきちゃんがこちらに駆けてきた。きらきらとした笑顔が眩しい。

「おはよう、さつきちゃん。」
「おはよう。」
私達は挨拶を返す。見ると、もう移動用のバスが停まっていた。

「えへへ。楽しみだね。…というか、ミドリンの荷物多くない？」
真ちゃんの異様な荷物量を見て、さつきちゃんは驚いていた。

「これは全てラッキーアイテムなのだよ。明後日以降はどんなお題がくるか分からんからな。」
「そ、そうなんだ…。」彼女は若干引いていた。

「そろそろバスに乗る？荷物も乗せなきゃだし。」
「そうだな。」
「ねぇねぇ、ミケちゃん。隣同士で座ろうよ!」
「もちろん。」
彼女の提案に笑顔で返す。

私達はバスへと向かった。