検索窓
今日:26 hit、昨日:20 hit、合計:8,364 hit

17輪目 ページ19

次の日、私はある人物を探していた。
「あっ、いたいた。青峰くん!」
「よぉ、亜麻野。なんか用か?」

「昨日のお礼。良かったら食べて。」
そう言って小包を渡す。中身は昨日焼いたマドレーヌ。
昨日は本当に助かりました。

「おっ、うまそうだな。サンキュ。」嬉しそうに話す彼。

「ほんとにありがとね。それじゃあ。」
「また部活でな。」

手を振って彼は去っていった。




彼と別れて自分の教室に向かっていると、突然、後ろから首根っこを掴まれる。
「わっ。」
「なんか、アンタからいい匂いがする〜。」
振り向くと紫色の髪が印象的なとても大きい人が立っていた。

「こ、これかな?」
おやつ用のマドレーヌを取り出すと、それを見つめる彼。お腹が減ってるんだろうか。

「良かったら食べる?」
「いいの〜?やったあ。」
それを渡すと、彼は嬉しそうに受け取る。そして優しく降ろされた。

「えーと、紫原くんだよね?」
「あれ?会ったことあったっけ?」彼はそう言って首をかしげた。

「私、バスケ部のマネージャーなの。亜麻野ミケです。よろしくね。」
「うん。よろしくね、亜麻ちん。お菓子ありがと〜。」
自己紹介をすると、そう言って彼は去っていった。

何だかマイペースな人だったな。そう思いながら教室へ戻った。

18輪目→←16輪目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
11人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みぃ太郎 | 作成日時:2023年6月22日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。