【スプレーマムの花束を貴方に】 (ページ13)

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11輪目ページ13

帝光中学校に入学してから日々はめまぐるしく過ぎていき、6月になった。マネージャーの業務にも慣れてきて、私達は1軍の練習の業務にも参加するようになっていった。
そして、6月といえば…

「来週から中間試験だね。」
「そうですね。」
同じクラスの黒子くんといつものように雑談をする。

「テスト1週間前は部活禁止だから何だか変な感じだよね。」
「はい。バスケできないのは辛いです。」
少しむくれたように話す彼。ふふ、バスケが大好きなんだなぁ。

「赤点取っちゃったら補習だからそれだけは避けないと。」
「亜麻野さんは勉強、捗ってますか？」
「ぼちぼち。でも真ちゃんとの賭けがあるからなぁ…。」

そう、何かと負けず嫌いの真ちゃんは何かと勝負を持ちかけてくる。今回の賭けはジュースの奢りだ。

そうこう話していると、授業の開始を伝えるチャイムが鳴った。

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「へぇ、面白いことをしているね。」
赤司くんは私達の話を興味深そうに聞いていた。そう、偶然相席したときから私達はよくお昼を一緒に食べているのだ。

「でしょう。絶対、真ちゃんにコンポタを奢って貰いたいんだよね。」
「馬鹿め。おしるこを奢ることになるのはお前なのだよ。そして赤司、お前にも負けるつもりはないからな。」
「ふふ、そうか。」

どうやら真ちゃんは新入生代表を務めた赤司くんにもライバル心を抱いているらしい。…赤司くんは余裕綽々だけど。