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08. ページ10

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「__マネージャーとかって興味ない?」









蛇口を捻り、スポンジを擦る。





廊下にある、校舎からは離れた人通りの少ない手洗い場。





私と友人の担当する掃除場所だ。






サボり癖のある友人をその気にさせるのは大変だけど、今は上機嫌なのかずっと一人で喋り続けている。





時折頷いてはいるが、私の思考は全て日向くんの言葉に注がれる。











マネージャー、か。







それならもっと二人を見れる?








マネージャーになって二人を少しでもサポートすれば、トスとかスパイクとか体力育成に時間をかけれるようになって、そして体力のついた二人のもっと強くてカッコいいバレーが見れるんじゃないだろうか。





いくつもの可能性を計算するコンピュータのように脳内がフル回転される。






…どうしてこんな簡単な事に気が付かなかったんだろう。












「でさ、今度一緒に行かね?」






『うん!じゃあね!』











洗剤を流し終え、私は走りながら友人に手を振った。










先生はまだ教室にいるかな。





日向たちにも早く話したいな。








『へぶっ!!!』






「っ、危ねぇ、」









曲がり角を進んだ途端誰かの胸部に思い切り顔面衝突してしまった。



私は慌てて頭を下げる。




…でもその声はもしかして。









『___影山くん!






私ね、マネージャーになりたいんだけど!』







「お、おう。」








彼の手には少しくちゃくちゃになったプリントが握られていた。









『あ、そのプリント結構難しかったよ。』









確か25点以下は放課後呼び出しをくらうとか。





影山くんは分かりやすく固まってしまった。










『…特別に見せてあげよっか。』









今の私は大変機嫌が良い。



私を言葉を聞いた途端、明らか彼のまとう空気が柔らかくなった気がした。







「いい、のか。」






『いーよ。補修くらって部活出来ないのは嫌だもんね。』







「あざっす!!!」












最近会話をする事が増えてきたからなのか、なんかこう…





近所の怖そうな犬というか…ううんー、いい例えが思い浮かばない…




うん、なんだか動物に懐かれた気分だった。


















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いもり - すごい面白いです...!今すごーく良い感じの距離感なのでこれからどう縮まるのか気になります...!(*´д`*)ドキドキ更新頑張ってください! (4月1日 17時) (レス) @page22 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ととととトマト | 作成日時:2024年3月29日 2時

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