検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:112,478 hit

33 ページ34

・※微








「…んんっ、」



「好きって、言って?」



「すき、…好きだよ」



「ジミナって、ちゃんと呼んで」



「じみな、すきっ…、」






頭がおかしくなっているのか、自分の意思でやってるのかは分からないけど、気づいたら自分から彼を求めていて。一度触れたら止まらなかった。溶けるほどの熱さや辛さよりも、欲望の方が強くて。彼に触れたい。彼を愛したい。彼に愛されたい。狂ったようにお互いを求め合った。

最初はついたり離れたりしただけの唇だったけど、次第にジミン君の舌がするりと入ってきて。歯列をなぞったり私の舌を追いかけたりして、どんどん深くなっていく。

初めての体験にどうすればいいのか分からなかったけど、とりあえずジミン君の真似をして首に手を回してみる。置いていかれたくなくて、必死についていった。





「した事ある?キス、」



「あ、あるわけ、」



「上手だよ」





胸が苦しい。呼吸が難しくなった時、ジミン君が離れた。その瞬間に腰が抜けて、床に座り込んでしまう私。ジミン君がしゃがみこんで私と目線を合わせる。顔がはっきりと見えない中、優しくて甘い声が鼓膜を揺らした。





「ごめん、嘘つきました」



「…」



「弱点を治すのは、キスじゃなくて」





額の右端に、ちくりと刺激が流れて。私はまた意識を手放した。

34→←32



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (186 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
468人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

皐月(プロフ) - みさとさん» ありがとうございます。そんなに褒めて頂けるとは…恐縮です。とても嬉しいです!次回作もよろしくお願いします。 (2020年4月10日 13時) (レス) id: 8b3223e05a (このIDを非表示/違反報告)
みさと(プロフ) - 完結おめでとうございます。凄く素敵な作品で更新を楽しみにしていました。皐月さんのジミンちゃんがツボすぎました!次回作も楽しみにしています。 (2020年4月9日 23時) (レス) id: 38c5101720 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - yaaaaaaさん» そうでしたか!良かったです!ありがとうございます、これからも頑張ります (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - マミさん» ありがとうございます!ぐだぐた主人公にもうしばしお付き合い下さい…笑 (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
yaaaaaa(プロフ) - 面白いので不安にならなくて大丈夫だと思います!!!これからも楽しみにしてます(〃▽〃) (2020年4月2日 11時) (レス) id: 159a8fda76 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:皐月 | 作成日時:2020年3月29日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。