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・※微
「…んんっ、」
「好きって、言って?」
「すき、…好きだよ」
「ジミナって、ちゃんと呼んで」
「じみな、すきっ…、」
頭がおかしくなっているのか、自分の意思でやってるのかは分からないけど、気づいたら自分から彼を求めていて。一度触れたら止まらなかった。溶けるほどの熱さや辛さよりも、欲望の方が強くて。彼に触れたい。彼を愛したい。彼に愛されたい。狂ったようにお互いを求め合った。
最初はついたり離れたりしただけの唇だったけど、次第にジミン君の舌がするりと入ってきて。歯列をなぞったり私の舌を追いかけたりして、どんどん深くなっていく。
初めての体験にどうすればいいのか分からなかったけど、とりあえずジミン君の真似をして首に手を回してみる。置いていかれたくなくて、必死についていった。
「した事ある?キス、」
「あ、あるわけ、」
「上手だよ」
胸が苦しい。呼吸が難しくなった時、ジミン君が離れた。その瞬間に腰が抜けて、床に座り込んでしまう私。ジミン君がしゃがみこんで私と目線を合わせる。顔がはっきりと見えない中、優しくて甘い声が鼓膜を揺らした。
「ごめん、嘘つきました」
「…」
「弱点を治すのは、キスじゃなくて」
額の右端に、ちくりと刺激が流れて。私はまた意識を手放した。
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皐月(プロフ) - みさとさん» ありがとうございます。そんなに褒めて頂けるとは…恐縮です。とても嬉しいです!次回作もよろしくお願いします。 (2020年4月10日 13時) (レス) id: 8b3223e05a (このIDを非表示/違反報告)
みさと(プロフ) - 完結おめでとうございます。凄く素敵な作品で更新を楽しみにしていました。皐月さんのジミンちゃんがツボすぎました!次回作も楽しみにしています。 (2020年4月9日 23時) (レス) id: 38c5101720 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - yaaaaaaさん» そうでしたか!良かったです!ありがとうございます、これからも頑張ります (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - マミさん» ありがとうございます!ぐだぐた主人公にもうしばしお付き合い下さい…笑 (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
yaaaaaa(プロフ) - 面白いので不安にならなくて大丈夫だと思います!!!これからも楽しみにしてます(〃▽〃) (2020年4月2日 11時) (レス) id: 159a8fda76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:皐月 | 作成日時:2020年3月29日 15時