弱点【JM】

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...で。現在25歳の私がそんな事を言ってるという事は、バレる事も殺されることも無く、上手くやっているという事だ。


この能力はとても便利だった。私は人の気持ちを考えるのが苦手で、コミュニケーションが上手く取れなかったから。

目を見れば聞こえてくる。何を思っているか、何を感じているか。この能力を発見した当初、それはそれは怖がっていた。だけど、自分から核心となる発言をしない限り、この能力はバレないし、むしろ役に立つと気づいて。

私はこの能力を駆使して、友人関係を良好に築いてきたのだった。



...そして、弱点も出てきたことは無い。超能力者は自分の気持ちに鈍感で、弱点が出やすいと聞くけど

私はまだ、好きな人が出来たことが無かったみたいだった。

多分これからも、好きな人が出来ることは無いだろうし。そうすればバレる可能性はより一層少なくなる。

平和に、安全に、普通の人と何ら変わりなく...いや、普通の人よりちょっと楽して暮らせるのだ。

...割と、そんな人生は気に入っていた。




そんなある日のこと。









「パクジミンです。今年からよろしくお願いします」







このパクジミンという新入社員のせいで、平和で安全で、普通の人よりちょっと楽して過ごせる私の人生は

音を立てて崩れたのだ。

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