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「Aさんって、すごーく可愛いですよね」



「は、はい?」



「恋愛慣れてない感じとかー、笑」



「そ、そんな事...は、ありますけど」



「困ると敬語になるとことか。ほんと可愛い笑」



「何言って...」








飲み始めて一時間。パク君はだいぶアルコールが回ってきたみたいで、話題は私の事ばかりになった。

目が埋もれる程の糸目で、可愛いとか大好きとかいう言葉を恥ずかしげもなく零していく。こっちの方が何百倍も恥ずかしい。

あと、距離感がおかしくなってるのかだいぶ近くて、腕が触れそうになるのを必死に避ける。

もし触っちゃってこないだみたいになったら...本当に危ないから。こんなに人がいっぱい居るところで弱点が出るなんて、恐ろしすぎる。

いや、そもそもあれが弱点なのかどうか...私がパク君を好きかどうかは分からないけど...。







「パ、パク君、飲みすぎじゃない?」


「そのパク君、って何なんですか?
僕はAさんって呼んでるのに...」



「...そ、そういえば確かに」



「ジミナって呼んでくださいよー?
僕はヌナって呼びます笑」



「酔いすぎだって...」







あまりの酔っぱらいっぷりに危機感を感じて、パク君の手に添えられているワイングラスを取り上げると、突然彼の表情は一変した。

ふにゃふにゃと緩みきった表情だったのに、まるで獲物を捕らえるような瞳になって。出し抜けに私の腰を抱き、自分の方にぐっと引き寄せた。

パク君が触れている部分は、布地越しでも十分すぎるほど熱くなっていて。いつもと違う色っぽい表情とも重なってクラクラしてしまう。

やばくなる前に腕を払い取った。足はガクガク震えていて、今にも腰が抜けそうで。カウンターに手を着いて何とか立っているのが精一杯だった。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン
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皐月(プロフ) - みさとさん» ありがとうございます。そんなに褒めて頂けるとは…恐縮です。とても嬉しいです!次回作もよろしくお願いします。 (2020年4月10日 13時) (レス) id: 8b3223e05a (このIDを非表示/違反報告)
みさと(プロフ) - 完結おめでとうございます。凄く素敵な作品で更新を楽しみにしていました。皐月さんのジミンちゃんがツボすぎました!次回作も楽しみにしています。 (2020年4月9日 23時) (レス) id: 38c5101720 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - yaaaaaaさん» そうでしたか!良かったです!ありがとうございます、これからも頑張ります (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - マミさん» ありがとうございます!ぐだぐた主人公にもうしばしお付き合い下さい…笑 (2020年4月2日 16時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
yaaaaaa(プロフ) - 面白いので不安にならなくて大丈夫だと思います!!!これからも楽しみにしてます(〃▽〃) (2020年4月2日 11時) (レス) id: 159a8fda76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月 | 作成日時:2020年3月29日 15時

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