鎖が9本 ページ9
「では暫くお待ちください」
店主に云われあねさんの所に戻った。
あと何をするのだろうか。
「おお、採寸は終わったかえ?」
「はい、あの、あとは何をするのですか?」
「ああ、彼奴は異能力者でな、自身がイメージした服を材料さえあれば其の儘再現出来るのじゃ。少し待てば直ぐに商品が出来るでな、暫し待て」
「え……」
「そんなピンポイントな異能など、と思うじゃろ? じゃがな、ポートマフィアでも色々調べてみたが間違いなく服限定の異能でな。もしかすると異能は人を選ぶのかもしれんのう」
「……」
もし、もし異能が人を選ぶなら、私は選ばれたくなどなかった。
でも、選ばれなければ私はもっと早くに死んでいただろうし……。
その時の私は自分の考えに手一杯で、あねさんが遠い目をしている事に気が付かなかった。
「出来ました!」
数分後、あねさんの云ったように完成品を手にした店主が笑顔で戻って来た。
「おや、随分早かったのう」
「まあ洋服は作りやすいので。少し収納を多くしたので手間取りましたけど……どうでしょうか」
「い、いいと思います……。ありがとうございます……」
如何にも現代風な服装で安心した。黒基調だしあまりに目立たないだろう。
腕は確かなようだ。
「此処で着て行かれますか?」
「そうしようかのう。Aといったな? 着て来るが良い」
「はい、ありがとうございます」
私も寝巻きのままは流石に嫌だ。ご好意に甘え、着替えさせていただく事にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
服のイメージが補完出来ている方は読まなくてもいいです!↓
夢主ちゃんの服は黒のパーカーにグレーのショートパンツ、黒のタイツ、黒の靴です。
中は白のブラウスですが、夏は黒のブラウスを着ます。
114人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れい - 続き、楽しみにしています(*´∇`*)/ (2017年8月3日 12時) (レス) id: ea54add459 (このIDを非表示/違反報告)
徒長(プロフ) - れいさん» ありがとうございます! (2017年8月3日 11時) (レス) id: f4aa93743b (このIDを非表示/違反報告)
れい - 読み方はボスですよ。 (2017年8月3日 11時) (レス) id: ea54add459 (このIDを非表示/違反報告)
徒長(プロフ) - ありがとうございます。読み方はしゅりょう、ですか?ぼすですか? (2017年8月3日 11時) (レス) id: f4aa93743b (このIDを非表示/違反報告)
れい - 黒の時代での森さんへの呼び方は首領、探偵社入社後は森さんですよ。 (2017年8月3日 10時) (レス) id: ea54add459 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:徒長 | 作成日時:2017年8月1日 12時