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『ん…』
私は眠りから覚め、スマホで時間を確認する。
『うぉ、6時間経ってる…』
強がっていても体は無理をしていたようだ。仮眠室の窓から夕陽が差し込んでいる。
零が寝ているベットを顔を向けると、まだ小さく寝息を立てているブロンドの髪が見える。
零の顔を覗き込む。
『ふふ、警察学校の頃から変わらないな…』
思わず母性本能がくすぐられるような、可愛い寝顔。つい撫でたくなってしまう…
『起きろ金髪ゴリラ！！！！！！！』
私はスパーンッ、と爽快な音を立てて零の頭を叩く。
「っっっつう！！！！」
零が飛び起きて、心底嫌そうな顔をする。
はんっ、日々叩かれている恨みをここで晴らしてやるわい！！！
私ははっはっはー、と奇妙な笑い方をして自分が寝ていたベットからシーツを外し、新しいものと取り換える。
「っ覚えてろよ…」
零が小声で言ったのも無視だ無視！
私は鼻歌交じりに、零は眉間に皺を寄せて公安部署の部屋へと戻る。
公安部署のドアの前で零がふぅ、と息をつく。
「じゃあ、次は玲さんの番だな…」
『よし、行くぞ…』
零がドアを強く開ける。
「『玲さん、寝てください！！！！』」
玲さんはチラリとこちらを見て、笑いながら持っていた書類に視線を戻す。
「やだね、お断りー。」
私達は玲さんの机に駆け寄る。
『私達も寝て元気になりましたから！』
「そうです！玲さん今日で3徹目ですよね！！いい加減ぶっ倒れますよ！！！」
玲さんはいつもと変わらない顔で私達をニコリと見ている。
『くっそ…さっき渡したコーヒーに睡眠薬入れておいたのに…やはり効かなかったか…』
「なんてことをしているんだA！犯罪だぞそれ！！」
「残念だったね〜、次はもう少し多めに盛ることだね。」
玲さんがパソコンを開き作業を始めようとする。
『こうなったら力で勝負するしかない…行け、零！！』
「○ケモンみたいに言うな！！！」
零は私にツッコミを入れながら、玲さんを気絶させようとする。
瞬間、
ドンッ
零が床に倒れる音。
「甘いね、零。」
玲さんの一本背負い！！周囲がその音に驚いて、こちらに注目し始める。
『玲さん、かっこいい…！！』
「何をボケっとしてるんだ！早くAも対応しろ！！」
『私玲さんに触れたらドキドキしちゃうからダメ！！』
「本当に何を言ってるんだこのバカ！！」
私と零の言い争いを聞いて玲さんは大声で笑いながら作業に戻る。
ーーーーーーー
続きます。
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泉 - 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (
レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます！ゆるりと更新していくので読んでやってください！ (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
泉 - １ページの文字数が少なくて読みやすいです！ 更新頑張って下さい！ (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：微睡 | 作成日時：2023年7月31日 18時
