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『玲さん。コーヒーどうぞ。』
私は玲さんの机にアイスコーヒーを置く。
「A、ありがとう。」
玲さんは私の目を見てふわりと笑う。
あぁ、好きだ…
「いつまでもボケっとしてないで早く仕事に戻れ、A。」
ペシッ、と頭を叩かれる。
『分かっとるわい、金髪ゴリラめ！』
「誰がゴリラだってぇ？？」
『零しかいないでしょ、やーいゴリラゴリラ！！』
「っなんだと！！」
私と零はギャーギャーと言い争う。
「2人とも、ケンカはそれくらいにしてそろそろ休みなさい。」
玲さんがなだめる。
そう、実は今、少し前にあった事件の処理に追われていて、公安の皆は連日泊まり込みで作業に追われている。
部屋の中は、コーヒーとエナジードリンクの匂いで充満していて、皆死にそうな表情でパソコンと向き合っている。
「いえ、僕たちは大丈夫です。」
『私も。…何より零より先に休むなんて失態、プライドが許しませんから！』
「それはこっちの台詞だ！お前は早く寝ろ！！」
『寝るのはあんたの方よ！今ここで殴って気絶させてやろうか！！』
「やれるものならやってみろ！！！」
「はい。もう分かったから2人とも仮眠室に行きなさい。」
玲さんが私と零の頭をくしゃりと撫でる。
「頑張ってくれるのはありがたいけど…きちんと休むことも大切なんだからね？」
私達の顔をそれぞれに見ながら優しく笑ってくれる。素敵…
私達は仮眠室へと移動し、仮眠室のドアを開ける。
「おぉ、これは…」
『凄まじい有様ね…』
仮眠室の大半のベットは布団は団子のようになって、シーツはぐちゃぐちゃ、汗の匂いがする。
普段なら皆仮眠を取った後、布団やシーツを取り換える所までやるのに…
その余裕が無いほど、疲れ切っているということか…
私は1つだけ残っている未使用の綺麗なベッドを指差して零に言う。
『先に零は寝てていいよ。私他のベット綺麗にしてから寝るから。』
そう言ってから仮眠室の角に置いてある洗濯済みのシーツを手に取る。
「いや、Aが先に寝ろ。俺がやるから。」
零が私の手からシーツを奪い取って、取り換え始める。
『いやいや、零が先に寝てよ！あんたの机の上何本エナドリ置いてあるのよ！』
私は新たにシーツを手に取って、他のベットを綺麗にする。
「君だって今日になってから何杯コーヒー飲んでるんだ！！」
『いいから寝ろ！！』
「Aが先に寝るんだ！！」
ーーーーーーーーーー
続きます。
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泉 - 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (
レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます！ゆるりと更新していくので読んでやってください！ (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
泉 - １ページの文字数が少なくて読みやすいです！ 更新頑張って下さい！ (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：微睡 | 作成日時：2023年7月31日 18時
