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No side



「…そこにいるだろ?出ておいで。」

玲が静まった廊下に向けて言う。



陰からゆらりと現れる人影。





「盗み聞きとは行儀がなってないんじゃないか?零。」





陰から現れた零は目を伏せる。

「…すみません。」

「Aにも零にも今回の件は感謝している。助かったよ。ありがとう。」

「いいえ。玲さんに怪我を負わせてしまった…」

玲は呆れたような声を出す。

「まだ言うか。これは俺のミスだ。お前らは何も悪くないよ。」

零のブロンドの頭をくしゃ、と撫でる。



そのまま頬まで手を下ろし、玲は顔を近づける。

「分かったらいい子でお戻り。」

零は頬を少し赤らめながら手を払う。

「そういうのやめてください…Aにもしないで下さい。」

玲は、はは、と笑う。



「恋だなぁ!全く…」

玲は声のトーンを次第に落としていき、さらに零にグイ、と顔を寄せる。



「恋愛なんかにうつつを抜かしていて…」





「それでよく公安が務まるな。」





「っな…!」

零の瞳が大きく揺らぐ。



玲はいつものように明るい声で話し始める。



「公安の志望動機に俺の名前を書いていたくせに!俺のような公安警察になるのが目標だって!!」

零は顔を真っ赤にする。

「そ、それは建前です!!」

「建前って失礼な…」



零は真面目な口調で言う。その目は強い光を宿している。



「僕の本当の目的はそんなんじゃない…」



「本当は、Aを守るために入ったんだ。」





「玲さん、貴方から。」





玲の眉がピクリと動く。

「…何の話だ?」

玲の声は今まで聞いたことがないくらい低い。零は拳を強く握る。



「…貴方、何を隠しているんですか?」





「一体、何を…」





零の薄い唇に人差し指が立てられる。



「…零、お前は知らなくていいんだよ。」



しー、と言いながら玲は指を離す。



「ほら、零も仕事に戻りなさい!」

零の肩をグイ、と押し、強制的に部屋に戻らせる。





零の姿が完全に見えなくなった後、玲は呟く。





「…これは俺1人で片付ける。」





「君達は何も知らなくていい…」





「俺の大切な君達はな…」









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れいれいれいれい分かりにくーい!!分かりにくいけど物語はまだ始まったばかり!!!!

7→←5



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- 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます!ゆるりと更新していくので読んでやってください! (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
- 1ページの文字数が少なくて読みやすいです! 更新頑張って下さい! (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:微睡 | 作成日時:2023年7月31日 18時

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