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その後も昼食を食べ、ショッピングをしてあっという間に日が傾いてしまった。
「最後にあそこのカフェでも行こうか。」
『はい！』
帰りたくないなぁ…明日も仕事で玲さんと会うけど。
入ったカフェは白を基調とした装飾で、大人っぽい雰囲気が素敵だ。
『わ、美味しい…』
私が頼んだコーヒーは、今まで経験したことないくらい深い味がする。香りもこんなに残るのは初めてだ。
「本当にAはコーヒーが好きだな。」
私の前の席に座り、カフェラテを飲む玲さん。ラテアートもとても綺麗。
『父がコーヒー好きで、その影響で…』
手に持ったコーヒーのカップを見つめる。
揺れる液体の中に銀髪の男の笑みが浮かぶ。
「A？」
カチャ、と玲さんがカップを置く音。
『あ、はい！』
「ぼーっとしてた？疲れたか？」
心配そうに首をかしげる玲さん。かわいいいいいいいい
『いえいえ！何でもないです！！』
私は銀髪の男をかき消すようにコーヒーを飲む。
『でも、なんで急に私を誘ったんですか？』
私はカップを置いて尋ねる。
「ん？」
『てっきり何かあるのかと思ってたんですけど…』
「そうだなぁ…用がなきゃ誘っちゃダメだったか？」
頬杖をつく玲さん。
『いいいやいや！！とっても嬉しいです！！！』
私は両手を胸の前でぶんぶんと振る。
「…まぁ、用がない訳じゃないんだけど…」
玲さんはカップの取っ手を持ってくるりと回転させ、カフェオレを混ぜる。
『？何ですか？』
「…A、俺達の仕事はとても危険だ。」
玲さんの声が少し低くなる。仕事モードの声だ。
『…はい。』
「いつも死と隣り合わせだ。」
『はい。』
「昨日まで隣にいた仲間が存在ごと消されるなんてことも稀じゃない。」
『…急にどうしたんですか、玲さん？』
玲さんは私の問に答えず、カフェオレを飲み干す。
カップを置いてから私の目をじっと見つめ、笑みを浮かべる。
「…それでもゼロを選んでくれてありがとう。」
きらりと輝く玲さんの瞳。
不安を抱えながら初めて公安部署のドアを開けた時、私は玲さんのこの瞳に惹かれたんだ。
この人になら着いていける。そう思えた。
あぁ、やっぱり玲さんのこと好きだなぁ…
「さ、明日からも頼むぞ！そろそろ帰るか！」
椅子から立ち上がる玲さん。私も急いでコーヒーを飲み干し、歩き出すその背中について行く。
頬が熱くなるのを感じる。
気持ちを伝えるのは今じゃないのか？
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泉 - 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (
レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます！ゆるりと更新していくので読んでやってください！ (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
泉 - １ページの文字数が少なくて読みやすいです！ 更新頑張って下さい！ (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：微睡 | 作成日時：2023年7月31日 18時
