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『さ、さるびあぁ??なんそれ…』

頭???な私と反して青ざめる零。でもなんか聞いたことあるような…

「っサルビア…A、そいつから離れろ!!」

『離れろって…動けないわよ。』



「うるっっさいなぁ降谷零!!」

ガン!とサルビアに足蹴される零。唇が切れて血が飛ぶ。

「っうぐぁっ!!」

『ちょ、やめてよ!!零、大丈夫!?!?』

私はきっ、とサルビアを睨む。

「…A、そんな可愛い顔で見つめないで。こんな奴の心配しなくていいんだよ。」

私の頬を触ってくる。氷のように冷たい手。

『触らないで。』

「ぼくのこと覚えてないの?」

会話が噛み合わない。

『会ったの初めてでしょ。』

「…初めてじゃないよ。忘れちゃったんだね…安心して。ぼくが思い出させてあげるから。」

私の頬にキスを落とすサルビア。その唇でさえ体温を感じない。

「っな…!!!」

零が口を開く。



「黙れ降谷零。それ以上声を出したら殺すぞ。」

サルビアが低い声で制止する。

「…!!」

零は唇から出た血を舐め、口を閉じる。

「厄介者もそろそろ来そうだし…早くAにぼくを思い出してもらわなきゃ。」

『厄介者?』

それって…

「少し待っててね。」

笑みを浮かべて出ていくサルビア。外から鍵を掛ける音が聞こえる。



『零、動ける?』

私は零にしか聞こえない声の大きさで話す。

「あぁ、殴られたのは顔だけのようだ…」

『なんなのよあいつ…』

「分からん。僕らより随分と幼かったが…A、本当に面識無いのか?」

『ある訳無いでしょ…あったら絶対覚えてるわよ。それよりお得意のやつでここから脱出できないの?』

「できないよ、僕の状況ちゃんと見えてるか?体を鎖で巻かれている上に、両手首の方は鎖の上にガムテープ巻かれてるんだぞ?あの短時間でどうやってやったんだ…」

『なら私の方が抜け出せるかも…』

私は体を縄で縛られているものの、両手は自由だ。縄の結び目さえ分かってしまえば抜け出せるかもしれない。

「結び目はちょうど真後ろだぞ。」

零が教えてくれる。それをいじりながら問う。

『サルビアって一体何なの?』

「君、本当に知らないのか!?公安じゃないのか??」

『何よ、悪かったわね!なんか名前は聞いたことあるんだけど思い出せなくて…』

しゅる、と縄が解ける。

『やった…!』

零が声を震わせて言う。

「サルビアっていうのは…」



「解けたんだ、流石だねA。」

いつの間にか奴は部屋にいた。

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- 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます!ゆるりと更新していくので読んでやってください! (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
- 1ページの文字数が少なくて読みやすいです! 更新頑張って下さい! (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:微睡 | 作成日時:2023年7月31日 18時

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