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No side



最近Aが自身が中心となっている事件につきっきりだ。

睡眠はおろか、食事もまともにとらないでコーヒーばかりだ。

「玲さん…Aのことなんですけど。」

零は玲さんへ相談しに行く。

「やっぱ無理しすぎだよな…よし零、行くぞ。」

「え?あ、はい…」

よく分からないまま玲についていく。



丁度Aは後輩からコーヒーを渡されている。今日になってからもう4杯目だ。

「あいつよくあんなにコーヒーだけ飲めるな…」

感嘆する玲。

「Aは警察学校の時からコーヒーばっかり飲んでましたよ。」

警察学校の頃、Aは水かコーヒーしか飲まず、松田や班長からはドン引かれ、挙句諸伏からは体の心配をされていた。



「そんなにご無理なさらなくても…」

そう言った後輩に、零は適当に話を合わせて会話に参加する。

「そうだぞ、A。一回寝た方が良いんじゃないか?」



なんやかんやありつつ、半ば強引にAを仮眠室に連れて行く零。

零は布団の中でもぎゃーぎゃーと騒ぐAを押さえつけて、なんとか寝かせる。



その動きが止まり、すぅすぅと小さな寝息が聞こえるようになる。

「はぁ…やっと寝たか…」

零はAを押さえていた手を離す。女性らしい細身の体。零は自分の両手を見つめる。

「こんなに軽かったかな…」

先ほどベットに放り投げた時を思い出す。最近まともに食べていないのは体にも影響を及ぼしている。

「この事件が解決したら良い肉でも食べに行こうな…」

零はさらりとAの顔にかかった髪を避けてやる。警察学校の頃から変わらない寝顔。

『んぅ…』

Aはくすぐったそうに顔を振る。

いつもの騒がしさからは到底想像できない。

長い睫毛。閉じられた綺麗な形の唇。Aが動くたびにぱらぱらと顔にかかってくる艶のある髪。

整った顔が際立ってまるで姫のようだ。



「おやすみ、A…」

零はAの頬を優しく撫でてから、仮眠室を出ていく。





「零、ちょっとこれ見てくれないか?」

零が戻ると、自身のパソコンに向かって難しい顔をしている玲。

「…これは。」

先ほどAが見ていた資料内の1つの記事から飛んだサイトだ。

「Aが追っている事件の中心人物が作ったサイトのようだ。このサイトで仲間を集めていたようだな。それで、ここなんだけど…」

玲がサイトの一部を指す。一見文章になっていないが文字を組み替えると読める。





「次の犯行日時は…今日。場所は…」

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- 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます!ゆるりと更新していくので読んでやってください! (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
- 1ページの文字数が少なくて読みやすいです! 更新頑張って下さい! (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:微睡 | 作成日時:2023年7月31日 18時

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