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「A、今日飲みに行かないか?」



定時をしばらく過ぎた頃。

私が後輩の仕事を協力して丁度終わらせた時、玲さんがこちらに歩いてきて声を掛けられる。

『なっ、いいんですか!?行きます!!』

「ああ、足を無事に治ったしね。」

ふわりと笑う玲さん。この短期間で治したの?やっぱり化け物???

「玲さん、僕もご一緒したいです。」

『ふっっっざけんな金髪ゴリラ!!!』

気が付けば零が隣に立っている。零は今日の仕事はこれで終わりました、と言って玲さんに資料を渡す。

「はは、いいよ、零も一緒に行こうか。」

『玲さんは私と2人で飲みに行くの!ゴリラは引っ込んでろ!!』

「玲さんが許可してくれたんだから僕がいても構わないだろ!!」

『くぅっ…許せんゴリラ…』

「じゃあ俺達は先に失礼するよ。皆も終わったらちゃんと帰るんだよー」

玲さん、零は帰り支度をする。



『じゃあ、後輩くんもお疲れ様。』

私は手伝っていた後輩に声を掛けてから自分のカバンを持ち、玲さんについて行く。

「はい、お疲れ様です!ありがとうございました!」

礼儀正しい後輩くん。やはり可愛い。



『玲さんお待たせしました!早く行きましょ!』

先に廊下に出ていた玲さん(と金髪ゴリラ)に声を掛ける。

「うん、実は新しく近くにできた居酒屋さんが気になってさ…」

玲さんが私を飲みに誘う時は大抵気になるお店、メニューがあった時だ。

実は流行に敏感な可愛い男なのだ!!

「あ、そこ僕も気になってました。楽しみだな〜」

私と玲さんの間に割って入る零。

『ゴリラ…でかい図体が邪魔してるわよ、縮みなさい。』

「そんな無茶な…」

『じゃあどいて!』

「それは断る。」

『だあああ私と玲さんの邪魔するなああああ!!!』

私は零に飛び蹴りをする。もちろんひらりとかわされる。すかさず零の重心となっている方の足にタックルしようとする…



「A、零。あんまりふざけてると奢ってあげないよ。」

「『ごめんなさい。』」



玲さんに言われ、シュンとしながら車に乗る。見慣れた白い車体。今日は零が運転するみたいだ。

「じゃあここね。よろしく、零。」

「分かりました。」

『安全運転でお願いしまーす。』

「当然だ!いちいち口を挟むな!!」

『は?心配してあげたんじゃん何大きい声出してんの!?』

「そっちの方がうるさいぞ!」



「どっちも騒がしい。早く進んで。」

「『ごめんなさい。』」

「はは、全く…喧嘩が絶えないなぁ。」

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- 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます!ゆるりと更新していくので読んでやってください! (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
- 1ページの文字数が少なくて読みやすいです! 更新頑張って下さい! (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:微睡 | 作成日時:2023年7月31日 18時

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