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「…今から俺の質問にはいかいいえで答えて。」

『…?はい。』

首に降りていた手は、私の前髪を分けて額に触れる。

「…体調はもう大丈夫か?」

『はい!』

玲さんは手を下ろして、私の手を握る。

「昨日意識を戻してからもちゃんと休んだか?」

『はい。』

「零に夕飯奢ってもらったか?」

『っはい!』

零が奢ってくれたのは玲さんに言われたからなのか…

「夕食食べた後、零に家まで送ってもらったか?」

『いいえ。』

「っ零の家に泊まったのか?」

『はい。』

「…どこか体痛いところはあるか?」

『いいえ。』

大きな手が私の手を強く握る。

「…零に何かされてないか?」

『?いいえ。』



「っはあぁ〜〜〜〜」

大きく息を吐いて私にもたれかかってくる玲さん。

『っ…!?!?』

ぶわ、と全身が熱くなる。玲さんの体温が私に伝わってくる。玲さんの匂いが鼻をくすぐる。私の大好きな匂い。

「質問はおしまい。良かった…Aが無事で…」

『もちろんです!昨日はご迷惑をお掛けして申し訳ございません…』

玲さんから離れてきちんとお辞儀しようとしたが、私に体重を掛けたまま離れてくれない。

「俺こそごめんね…Aに無理させて…」

『いいいいやいや!!水もろくに飲まないで張り込みしてた私が全て悪いので!!!玲さんには昨日そのまま休みにしてもらったし、感謝しかありません!!!』



「…そっかぁ…優しいね、Aは…」



きゅう、と私を抱き締めてくる玲さん。



どっくん、と心臓が大きく跳ねる。私の顔は玲さんの胸に埋もれる。全身から湯気が出そうだ。

『!?!?!?!?れれれれれっ…!?!?!?!』

抵抗もせず抱き締められる私。だって好きな人に抱き締められて嫌がる理由ないもん!!!

「はは、そんなに赤くなってAは可愛いね。」

玲さんは私を見下ろし、頭を撫でる。玲さんの瞳が私を捉えて動けなくする。

『か…かわっ…!?!?!?!?!?』



「じゃあ戻ろうか!徹夜で頑張ってくれた皆は仮眠室へ解放してあげよう。」

私の手を握って、鼻歌交じりにドアを開ける玲さん。

『…はい…』

ロクに言葉も発せずに戻る玲さんと私。自分の頬を触ってみると、火傷しそうなくらい熱い。

ちらり、と玲さんの後ろ姿を見る。

たくましく鍛えられた体はスーツを着ていても分かる。私の手を握る玲さんは、なんだかいつもより楽しそうだ。

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- 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます!ゆるりと更新していくので読んでやってください! (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
- 1ページの文字数が少なくて読みやすいです! 更新頑張って下さい! (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:微睡 | 作成日時:2023年7月31日 18時

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