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翌日
私はすっかり元気になって鼻歌を歌いながら公安の扉を開けた。
『おはようございまー…』
「っAさん！！」
「Aさんーーー！！！」
「女神！！！！！」
「あぁやっと解放される…」
突然騒がしくなる部屋。驚く私はそっちのけで私に泣きつく後輩。神に感謝する先輩。
皆、隈を作ってやつれ顔だ。
『な、どうしたの…』
涙目の後輩が私に囁く。
「実は…Aさんが倒れたって聞いてから玲さんがずっとピリピリしていて…」
玲さんの方を見ると、確かにいつもより眉間に皺が寄っている。後ろからドス黒いオーラを放っているように見える。
玲さんの机にいつも以上に大量に積み重なった資料。パソコンとじっと向き合っていてこちらにはまだ気づいていないようだ。玲さん、集中力異次元だからな…
「それで玲さんが怒ったような口調で仕事渡してくるから、私達帰るに帰れなくなっちゃって…ここにいる皆徹夜ですよー…」
はあぁ…、と項垂れる後輩。
『それは…迷惑を掛けました…』
「あ、いえいえ！！Aさんが元気に戻ってきてくれて何よりです！それより早く玲さんを何とかしてください…皆さんのためにも…」
『お、おお…もちろん…』
なんて話せばいいだろうか…とりあえず謝罪か？
玲さんの机に近づく。まだ私に気付いていないようだ。
私は深呼吸をしてから声を掛ける。
『あの、玲さん…』
そこでバッ、と私を見る玲さん。
「A…」
玲さんは音を立てて椅子から立ち上がる。
『昨日は本当に…っわ！！』
玲さんにグイ、と腕を引かれる。
『ちょ、玲さん…？』
そのままズンズン進んでいき、部屋を出て連れて行かれたのは会議室。今は誰も使っていない。
腕を引かれるまま私が会議室に入ると、玲さんが私の方を振り返り、バン！と強く閉められるドア。
私をドア側にして玲さんがドアに肘をつくような形で体重をかける。
私と玲さんの体の距離、およそ3�僉�
玲さんの大きな胸板が私の鼻先につきそうになる。鼓動が早まる。顔が熱い。
『れ、玲さん…』
私の顔を覗き込む玲さん。そして私の腕を引いていた方の手で私の頬に触れる。
『っん…』
玲さんの手が首に下りてくる。なんだかくすぐったい。玲さんが触れた所全てが熱を帯びる。
「…今から俺の質問にはいかいいえで答えて。」
『…？はい。』
ーーーーーーーーーー
続きます。
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泉 - 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (
レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます！ゆるりと更新していくので読んでやってください！ (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
泉 - １ページの文字数が少なくて読みやすいです！ 更新頑張って下さい！ (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：微睡 | 作成日時：2023年7月31日 18時
