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ガチャ、とドアが開く音に目が覚める。

あれ、また寝てたのか…

目を開くと、部屋に入ってきた零。



「A、ただいま。」

ネクタイを緩めながらこちらに近づいてくる。

『おかえり、零。』

ベットに腰かけて、私の目尻に優しく触れてくる。

『っな…!!何すんの金髪ゴリラ!!』

私は零の手を振り払おうとする。



「またあの夢か?」



零はもう片方の手で振り払おうとした私の手首を掴む。

零は私の父が死んだことを知っている。



私が警察官だった父に憧れて警察学校に入ったこと。



その父が私が警察学校に通っていて、丁度帰省した時に目の前で殺されたこと。





『うん…』

私は手を下ろして大人しく零に頬を撫でられる。

「…必ず見つけ出そう。そのために僕達は公安に入ったんだ。」

伏せていた目を上げて、零を見る。零は強い眼差しで私をじっと見つめている。

零と見つめ合う。



長い睫毛。深いブルーグレーの瞳。相変わらずイケメンだな…





『いや金髪ゴリラだから!!!!!』

スパンッ、と零の頭を叩く。

「っつう!!!」

零が顔を歪める。

『はんっ!!痛い目見ろこの野郎!!いい気分だわ!!!!』

「なんだ急に…まぁ、その様子じゃ回復したみたいだな。」

『おかげさまで完全回復よ!!』

「何か食べるか?出前でもとろうか。」

『肉食わせろ肉!!!』

「お、おぉ…元気だな…」

『あたぼーよ!!あーよく寝た!!!』

私は大きく伸びをしてベットから降り、リビングに向かう。

「そんなに元気なら僕の仕事持って帰ってくれば良かったな…」

『それはお断りー』





その日の夜はハンバーグにした。なんと零の奢りだ。ラッキー!

「明日から仕事戻れそうか?」

零が勝手に私のハンバーグを1口切り分けて食べる。

『うん。今日の分も明日やらなきゃだ…』

私も零のカツ丼から1切れ奪い取る。

「あ、それ1番大きいやつ!!」

『勝手に私のハンバーグ食べたゴリラに言われたくありませーん。』

お、これは美味しい肉だ…

『玲さんにも感謝しなきゃだな…休みにしてくれたし。』

「そうだな…頼んだよ、A。」

零が苦笑いする。

『ふえ、頼まれるほど?何、玲さん怒ってた??』

休みにしてくれたの玲さんじゃん!

「いや、Aにというよりかは…僕に…」

『は?なんかミスったの?それは零の責任でしょ。私に関係ありませーん。』

「いや、これは僕の責任では…でもまぁ…うーーーん」

『うるさいよゴリラ』

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- 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます!ゆるりと更新していくので読んでやってください! (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
- 1ページの文字数が少なくて読みやすいです! 更新頑張って下さい! (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:微睡 | 作成日時:2023年7月31日 18時

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