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「A、ちょっといいか？」
会議室から出ると零に呼び止められる。
『んーなんだい金髪ゴリラさん。』
「さっきの会議についてなんだが…」
お？零が金髪ゴリラに反応してこない…ということは真面目な話か。
「玲さんはあまり気にしていないようだったが…
僕はこの取引の情報提供者が一般人だった、ということが引っかかるんだ。」
ドクン、と心臓の音が大きく聞こえるような気がする。
『…まぁ確かに。』
零の言いたいことはもう分かる。
普通の人間が麻薬取引の情報なんて分かるはずがない。
『この取引、裏がありそうだね。』
「…ああ。」
そして取引当日。
私は外の警備の指揮。零は建物内全体の監視統括。玲さんは全体の指揮と取引現場の取り押さえを担当する。
『こちら不審な点はありません。』
「こちらもなし。」
イヤホン越しに零の声がする。
「そろそろ時間だ。俺は現場近くに待機する。」
他の人も既に配置についている。
万全の状態だ。
これが本当にただの麻薬の取引なら。
「現場！男が2人倉庫に入っていきました！」
仲間の声。
「突撃する！」
玲さんの声と、取引現場の倉庫を力強く開ける音。
パンッ！パンッ！
鋭い銃声音が響く。
同時に
「ぐぁっ！！」
玲さんの唸るような声。
「くそっ…！撃たれたのは玲さんか！！」
『やはり裏があったか…私は玲さんの方へ向かう！』
「僕もそちらの援助に！」
零と素早く報告し合いながら玲さんのいる倉庫へ走る。
そこには左足の太ももから血を大量に流しながら玲さんがゆらゆらと立っている。
その奥には真っ直ぐ玲さんの頭を狙う拳銃。
発砲したのはあいつか…。
私は建物の陰に隠れ、拳銃を構える。
決して遠距離用ではないが、犯人までの距離およそ15ｍない。余裕だ。
『現場付近にいる人間。私が発砲して標的の拳銃が落ちたら直ぐに取り押さえろ。』
私は返事もロクに聞かず発砲する。
パンッ
「くっ…！」
拳銃に弾は命中する。同時に公安の仲間によって標的は取り押さえられる。
私は倒れかけた玲さんを支え脈を確認する。
致命傷には至らなそうだ。
『…待て。』
確かさっき倉庫に入ったのは2人って言ってたような…
後ろに気配を感じ振り向くと拳銃をこちらに向ける男。
まずい。
私はとっさに意識が曖昧になってきた玲さんを庇う。
パンッーー…
ー
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泉 - 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (
レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます！ゆるりと更新していくので読んでやってください！ (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
泉 - １ページの文字数が少なくて読みやすいです！ 更新頑張って下さい！ (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：微睡 | 作成日時：2023年7月31日 18時
