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「今日分の仕事は全部終わらせたのか？」
『はい！ばっちりです！！』
私は自信をもって答える。
「…そうか、よくやったな。」
玲さんが私の頭をふわりと撫でる。やっぱり零とは違う、玲さんだけが持つ安心感と温かさ。
「Aはいつも本当に頑張ってくれて、感謝してるよ。」
玲さんの手がゆるりと頬に下りてくる。なんだかくすぐったい。
『ん…玲さ…』
「…そんなAを信用して、1つ大事な話をしてもいいか？」
玲さんの声のトーンが変わる。
『…はい。』
私は少し身構える。
そして差し出される書類。これはもしや…
「ちょっと終わりそうにないから手伝って！！」
玲さんが舌をペロ、と出して両手を合わせる。か、かわいい！！！
『やっぱりそういうことですか！！いいですよやりますよ玲さんのためなら！！！』
「うっわー助かる！やっぱり持つべきは優秀な部下だよね！」
『ありがとうございます！！だから玲さんもちゃんと家帰って休んでくださいね！！』
私は渡された書類をもって席に戻ろうとする。
「待って、A。」
スーツの裾をくい、と掴まれる。
『もーなんですか！！まだ資料ありましたか！？』
「それじゃない。本当に話したいのはこっち。」
玲さんがじっと私の目を見つめてくる。私はこくん、と唾を飲み込む。
玲さんの瞳が揺らぐ。玲さんの手の震えを感じる。こんなに余裕が無い玲さんは初めて見るかもしれない。
「…あのね、A…」
スパーンッ！！
『っっったあぁい！！！』
なんだ？何で叩かれたんだ？？私は叩かれて痛む後頭部を押さえながら後ろを振り返る。まぁ、こんなことしてくる奴1人しかいないけど…
『っれーーーーい！！良いところを遮りやがってぇぇぇ！！』
「こんな所でいちゃついてる方が問題だろ！！！！それより玲さん、標的の動きが分かりました！！」
「ほお？詳しく教えてもらおうか。」
玲さんはあっという間に仕事モードへと切り替わる。
『？玲さん、さっきの話は…？』
「あー、あれな…また今度な！」
玲さんはへら、と笑って零との話に戻っていく。
零は机にバサッと地図を広げて説明を始めていく。あいつ…あれで私の頭を叩いたのね…
私ははぁ、とため息をついて自席に戻って作業を始める。
ーーーーーーーーーーーー
まだ続きます。
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泉 - 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (
レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます！ゆるりと更新していくので読んでやってください！ (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
泉 - １ページの文字数が少なくて読みやすいです！ 更新頑張って下さい！ (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：微睡 | 作成日時：2023年7月31日 18時
