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「ーー…であるからして、やはりここはこの作戦で行った方が良いと思う。」

玲さんの真剣な声が会議室に響く。

今、私達は一般市民から情報が流れてきた麻薬の取引現場を取り押さえるための会議を行っている。



『そうですね。では私は外の警備の指揮を行いましょうか。』

「ならば僕と場所を交代した方が良い。その方が現場の状況が早く分かるだろう。」

素早く話を進めていく私と零。周りの人達は話に付いていけず???、といった表情だ。

ふふん、チーターなどと言われているがこれでも私だって零を除いた他の同僚に比べたら群を抜いて優秀なんだからな!





「よし、この体制でいこう。俺達が行うのは取引現場に乗り込み、身柄を確保すること。取引の時、現場は電灯が少なく暗闇だろう。各自十分に注意して行動するように。」

玲さんが最終確認を行い会議は終わる。会議の度に玲さんは最後に全体の動きを総確認し、目標を明確にする。素早い話し合いに追いつけなかった人へのフォローだ。

玲さんはそんな気遣いもできちゃう良い男なのだ!





「あぁ、Aちょっと待ってくれ。」

私も会議室を出ようとすると、玲さんに呼び止められる。

『っはい!何か御用ですか!!』

ぱぁ、と笑って、玲さんを見つめる。



玲さんが目を伏せると女性と同じくらい長い睫毛が影を落とす。

すらりと通った鼻筋。薄い唇。ゆっくりと私の方へ玲さんの視線が向いてくる。



「聞いてないなA?」



玲さんは片手で私の両頬をむに、と挟む。

『っ!!ひょえぁい!?!?!?な、なんでしょうひゃ!!!』

私はドックンと高鳴った心臓を押さえ必死に答える。玲さんの手の温かさを感じて、顔が熱くなっていくのが分かる。



玲さんはふははっ、と笑って私の頬から手を離す。

「だから、仕事中俺の方ばっか見るなって言ったの!!そんなに見られたら俺の方が集中できなくなるだろ!」

『!?!?バレてたんですか!!!!』

恥ずかしい。絶対にバレてないと思っていたのに…!

「バレるに決まってるだろバカたれ。」

玲さんは私にデコピンをする。

『ひぁ…』

「分かったら今後は勤務時間は仕事に集中すること!」

『はい!!!』

「…勤務外ならいくらでも見ていいから。」

『はい!!!』





…ん?





『はい!?!?!?!?』



玲さんは笑いながら会議室を出ていく。



『ちょ、玲さん〜!?』



私も急いで会議室を後にする。

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- 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます!ゆるりと更新していくので読んでやってください! (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
- 1ページの文字数が少なくて読みやすいです! 更新頑張って下さい! (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:微睡 | 作成日時:2023年7月31日 18時

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