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「A!この資料訂正が無いか見ておいてくれるか?」

『玲さん!分かりました直ぐに確認します!』



「A?次の仕事僕と一緒らしいぞよろしくな。」

『は?最悪秒で終わらせるわ早くついてこい。』










『はぁ…今日も玲さん格好良い…』

自分のデスクから少し遠くで話している人を見つめる。



私と同じく公安に勤める桐生玲さん。私の3個上の上司だ。

短めの黒髪は玲さんの笑顔をはっきりと見せてくれ、いつも着ている黒のスーツは玲さんの凛としていて芯のある強い雰囲気をより際立たせてくれる。

公安に所属するようになったのは私が入る2年前だそうだが、誰もがたじろぐほどの優秀な人間。どんな先輩だって玲さんの頭の回転力、人を納得させられる話し方、率先した行動力には勝てない。

私はそんな玲さんに憧れていて、尊敬している。

いつか玲さんの隣で仕事をこなせる人間になることを目指して日々奮闘中だ。





「声に出てるぞA。仕事に集中しろ。」

『うるさい零。休憩中なんですー。』

私の背後に立ってそう言う人間。



私と同い年、同僚の降谷零。

零とは同じ警察学校で競い合った仲間であり、成績トップを争った好敵手である。

玲さんとは正反対の目にかかりそうな金髪に、いつも眉間に皺を寄せて周囲を睨む瞳。

挙句私に毎日のように突っ掛かってくる生意気野郎ときた。

こんなに違うのに…



『どうして名前が同じ呼び方なんだか…』

「何か言ったか?」

『何も―。金髪ゴリラさんも早く仕事しなさいよ。』



ゴッ



『っ!いっったいわゴリラ!!』

零は私の頭を拳で殴る。

「僕はゴリラじゃないぞチーターさんよ!!」


警察学校時代は、馬鹿力の零はゴリラ、小さい頃から陸上で鍛えられて男よりも足が速かった私はチーター、と呼ばれていた。


『変なあだ名で呼ぶな!!!』

「こっちの台詞だ!!」

私は椅子から立ち上がり零と睨み合う。





「ほら2人とも喧嘩してないで会議行くよ。」



「『玲さん!』」

ふぅ、とため息をついてこちらに歩いてくる玲さん。そんな姿も格好良い…



玲さんは私の頭に片手をポン、と置く。

「全く…零は手加減ってものを知らないんだから…」

零に殴られた所を優しく撫でてくれる。鼓動が早まる。



「すみません…」

零が眉を下げてしゅん、とすると

「分かればよろしい!ほら会議室行くよ。」

零ににこりと笑いかけて先を歩き出す。





「『格好良い…』」



零と2人で呟く。

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- 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (8月22日 15時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
微睡(プロフ) - 泉さん» ありがとうございます!ゆるりと更新していくので読んでやってください! (8月5日 10時) (レス) id: abcbb5d66a (このIDを非表示/違反報告)
- 1ページの文字数が少なくて読みやすいです! 更新頑張って下さい! (8月4日 7時) (レス) @page6 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:微睡 | 作成日時:2023年7月31日 18時

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