聴こえない ページ26
髭切ver.
僕がまるまる…えーっと、あれ？……兎に角、白い神様と眼鏡君……
ああ、そうだった
つるまるさんと薬研君と話していた時、不意に衣服が引っ張られる気がしたんだ。
下を向いて見やれば、そこにはAが居て
《膝丸さんの刀を抜いてくれませんか？
私だと、傷付けてしまったらダメなので》
「…おや、弟も手入れをしてくれるのかい？
うん、いいよ。お任せあれ」
僕と弟は兄弟だからね
刀も''太刀''で共通しているだ。
だから弟の刀を抜くのだって、自身の刀を抜くのとなんら変わりないんだよね
そう思いながら僕はAに連れられて室内に入ると、そこにはまるで野垂れ死んでいるかの様な弟の姿が。
…そう言えば と思い、僕は自身のお腹を摩る。
「朝から何も食べてなくて、お腹が空いちゃったよ。
…A、何か作ってくれないかな？」
《後で作りますから、今は膝丸さんを手入れしましょう？ね、》
そう見せながら、困った様に笑った。
仕方ない。今は我慢して、弟の手入れが終わるまで待つかぁ
でも太刀って短刀と違って大きいし、長いし…軽傷だけでも4時間ぐらいかからなかったっけ。
口に紙を咥えて、正座をする。
そしたら弟を手に取り、鯉口を切って_____
＊
鶴丸国永ver.
髭切が主に呼ばれて手入れを手伝っている間、俺は薬研に平静を装いながら様子を伺う。
あの時
薬研は主を助けてくれたが、今はどうか分からない
…薬研が俺等と対の立場だった場合
薬研は短刀。室内では到底敵わない
俺がじっ と薬研の…まだ濁りが少ない藤色の瞳を見ながら深く深く考える。
だが答え等は出る筈もなく、ただ薬研の眼を見つめる様な感じになってしまった。
まいったな…俺は存外 臆病だったみたいだ
一期は、主を見限った。
では、薬研は？
ぎゅっ と拳を握り、薬研から眼を逸らした、その瞬間
「…なあ、鶴丸の旦那
俺は、あの人間を信じてみたい。
…だが、ただ何も知らずに信じる事は、俺には難しいんだ」
''信じたい''
あの女子が、主が、……Aが、信じられている
それだけでも俺にとっては、凄く嬉しかった。
人間を一番に嫌っている粟田口が、一番初めに人間に歩み寄っている。
新しい、道を…腐りきった世界を変えようとしている
１つ 言葉を切って、
「だからあの人間の過去を、俺は…知りたい。
もしかしたら俺達と同じなんじゃないか…と思っている」
伏し目がちに…だけど、しっかり俺の目を見てそう言った。
.
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柚子×たいやき(プロフ) - 朔さん» もし指摘して下さるのなら、説明出来る範囲で説明致します。話を投稿する時は、私の方で再度検討いたしますので、今後も温かい目で見てくださると嬉しいです。私の完全な力不足です、本当に申し訳ありませんでした。 (2019年4月30日 19時) (
レス) id: d382c0e04c (このIDを非表示/違反報告)
柚子×たいやき(プロフ) - 朔さん» もし私の表現で不快にさせてしまったのなら、申し訳ないです。 どこの場面でしょうか？私はまだ未熟な学生なので、難聴という病を調べてみましたが、私の力不足だったのかもしれません。 (2019年4月30日 19時) (レス) id: d382c0e04c (このIDを非表示/違反報告)
朔 - 聴こえてないのに突然話しかけられて驚くんですね笑笑 (2019年4月24日 7時) (レス) id: c3964f1a90 (このIDを非表示/違反報告)
柚子×たいやき(プロフ) - 空さん» 返信遅くなり申し訳ないです。今まで諸事情で書けないでいましたが、書かせて頂きます。ですが、私は今年受験の身なので、ペースは遅いかもしれないです。待っていて下さって、本当にありがとうございます。頑張ります (2019年4月2日 15時) (レス) id: d382c0e04c (このIDを非表示/違反報告)
空 - もう書かないんですか？面白いので続き気になります (2019年1月7日 4時) (レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚子×たいやき | 作成日時：2017年5月6日 15時
