聴こえない ページ24
薬研藤四郎ver.
髭切の旦那がそういった瞬間に、一兄が旦那に向かって刃を振るう。
それを機に、俺は髭切の眼から逃れる事が出来た。
もやもや、 した気持ちを残して
「っ！！…髭切殿、貴方はもう手遅れなのですね」
「ありゃ？ほんとの事を言っただけなのになあ…
君もそう思わない？ねぇ、まるまる」
「ああ。今となっては驚きの要素等を、見つける事が出来ないな
…それより、主の表情を見ていたもんだ」
そう言ってお互いにっ と笑う。
俺は、旦那達を見て、
__________________
朝
俺は一兄達が起きる前に粟田口の部屋から、源氏の重宝の部屋に向かっていた。
このノートを届けるために
そして、また、あの不思議な女子に会うために
なぁ、何で話さないんだ
何があったんだ
…お前さんは、前任とは……違うのか？
大分 歩くと襖ががた と開いて、頭を半分だけ出す、人間の姿があった。
俺は彼女に近づき、そっ と驚かさない様に
「よう……お目覚めか？」
''大将''
そう言いたい気持ちをぐっ と堪えて、俺はにっ と笑いかけた。
俺の声にびっくりしたのか…はたまた、俺が現れた事に驚いたのか
多分後者だろうが、一瞬にして花が咲いた様な笑顔を俺に向けた。
そしてぱっ と手を突き出して、口パクで''待って''と言った後、急いで部屋に入っていく。
戻って来た手には、筆と紙が握られていた。
そして不恰好だが、このノートと同じくらい優しい字で
《おはようございます。
昨日 助けてくれた、お刀様ですよね？》
そう書いて、俺にすっ と差し出す。
俺がその問いに頷くと、女子は嬉しそうに笑う
あまりにも綺麗で、
この人間と接していると、自分が洗れる様で
俺は昨日書いたばっかりのページを開いて、
〈俺っちの名前は薬研藤四郎だ。昨日、一兄が失礼した。
俺を護ろうとしただけなんだ。
どうか、許してくれないだろうか〉
それを見た女子はまた何かを書く。
弟達に、何かするのだろうか
一兄が、折られるのだろうか
そんな不安が募るが、俺は…前に進む事にしたんだ
痛々しい傷を負いながら、苦々しい顔をした兄弟達を…もう見たく無いんだ。
思わず顔を背けて、何分経っただろうか。
すっ と紙が床に擦れる音が耳に届き、思わず顔を上げる。
そこには、
〈大切な弟を護ろうとした事なら、怒っていません。
逆に、羨ましいぐらいです。私は、ずっと1人だったから〉
やっぱり優しい字で、悲しそうに笑う女子がいた。
.
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柚子×たいやき(プロフ) - 朔さん» もし指摘して下さるのなら、説明出来る範囲で説明致します。話を投稿する時は、私の方で再度検討いたしますので、今後も温かい目で見てくださると嬉しいです。私の完全な力不足です、本当に申し訳ありませんでした。 (2019年4月30日 19時) (
レス) id: d382c0e04c (このIDを非表示/違反報告)
柚子×たいやき(プロフ) - 朔さん» もし私の表現で不快にさせてしまったのなら、申し訳ないです。 どこの場面でしょうか？私はまだ未熟な学生なので、難聴という病を調べてみましたが、私の力不足だったのかもしれません。 (2019年4月30日 19時) (レス) id: d382c0e04c (このIDを非表示/違反報告)
朔 - 聴こえてないのに突然話しかけられて驚くんですね笑笑 (2019年4月24日 7時) (レス) id: c3964f1a90 (このIDを非表示/違反報告)
柚子×たいやき(プロフ) - 空さん» 返信遅くなり申し訳ないです。今まで諸事情で書けないでいましたが、書かせて頂きます。ですが、私は今年受験の身なので、ペースは遅いかもしれないです。待っていて下さって、本当にありがとうございます。頑張ります (2019年4月2日 15時) (レス) id: d382c0e04c (このIDを非表示/違反報告)
空 - もう書かないんですか？面白いので続き気になります (2019年1月7日 4時) (レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚子×たいやき | 作成日時：2017年5月6日 15時
