聴こえない ページ13
鶴丸国永ver.
_＿＿＿＿＿ぱんっ
そんな乾いた音が俺の身体に響く。
はぁはぁ と肩で息をし、驚く仲間を見渡しながら中へと歩を進める。
こんなに体を動かしたのは、いつぶりだろうか
…ああ、短刀達と初代主 とで鬼ごっこをした時か。
「ここに、誰か…来なかったか」
静かに問いかければ、皆を代表して光忠が来てないよ と言った。
ふっ と肩に重荷が外れたがそれも束の間で、乱がこの場に似つかわしくないソプラノ声を発する。
「…あ、でも、新撰組の人達は出て行ったよ？」
「！？…きみ達、止めなかったのか？！」
「…鶴さん。
逆に聞くけど、何で止めないといけないんだい？」
俺が乱に食ってかかると、光坊が静かに…ただただ静かにそう言った。
確かにそうだ
仲間なんだ。普通なら、別に止めなくていいのだ。
…何も、やましい事なんかないのだから
審神者を見つけたらすぐさま大広間に連れて来て、打刀するか…脅すか。
ずっとそうしてきたんだ
.
だが俺は、もうそうじゃない
俺は彼女を……あの女子を信じてみたいんだ。
俺は小さく息をし、
「…すまないが、俺は________」
「ありゃ？ここって、僕等の自室じゃなかったっけ？…ね、弟丸」
「だから先程から此方ではないと言っていただろう、兄者！！
…なのに兄者は、小さき女子を抱えたまま聞く耳を持たなかったではないか！！」
仲良しな兄弟刀のせいで、俺の言葉は遮られてしまった。
そして、兄刀の手の先には
《つるまるさん！》
俺を見て嬉々とした表情をした、女子がそこにいた。
驚いた…驚いたが、こんな驚きはいらなかったなあ
俺は兄刀_______髭切にゆっくりと近付き、己自身に手をかける。
皆がざわっ と驚き、光忠が何かを言っているが、すまないな。
…元から細かいことは気にしない性分なんだ
「…今すぐその手を離すか、俺と戦うか…どちらがいい？」
「おや？君が彼女の言っていた、まるまるかい？
…やだなあ、そんな物騒な事を言わないでくれよ」
俺が髭切の目と鼻の先にまで来ると、膝丸が自身を俺に向けてくる。
鶴丸、 と俺を止める様に制止を促しながら
だが俺は気にもしないで、また一歩、髭切に近付く。
にこにこ している髭切を睨みながら、俺は口を開いた。
好きだったその言葉を
今まで避けて来た、あの響きの言葉を
.
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柚子×たいやき(プロフ) - 朔さん» もし指摘して下さるのなら、説明出来る範囲で説明致します。話を投稿する時は、私の方で再度検討いたしますので、今後も温かい目で見てくださると嬉しいです。私の完全な力不足です、本当に申し訳ありませんでした。 (2019年4月30日 19時) (
レス) id: d382c0e04c (このIDを非表示/違反報告)
柚子×たいやき(プロフ) - 朔さん» もし私の表現で不快にさせてしまったのなら、申し訳ないです。 どこの場面でしょうか？私はまだ未熟な学生なので、難聴という病を調べてみましたが、私の力不足だったのかもしれません。 (2019年4月30日 19時) (レス) id: d382c0e04c (このIDを非表示/違反報告)
朔 - 聴こえてないのに突然話しかけられて驚くんですね笑笑 (2019年4月24日 7時) (レス) id: c3964f1a90 (このIDを非表示/違反報告)
柚子×たいやき(プロフ) - 空さん» 返信遅くなり申し訳ないです。今まで諸事情で書けないでいましたが、書かせて頂きます。ですが、私は今年受験の身なので、ペースは遅いかもしれないです。待っていて下さって、本当にありがとうございます。頑張ります (2019年4月2日 15時) (レス) id: d382c0e04c (このIDを非表示/違反報告)
空 - もう書かないんですか？面白いので続き気になります (2019年1月7日 4時) (レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚子×たいやき | 作成日時：2017年5月6日 15時
