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叶乃と過ごす日々は嬉しくって、
いつだって一緒が当たり前で。


君と過ごす時間は楽しくって、
ずっと続いてくれるって信じていた。


大人に内緒の冒険も、いろいろした。

森の中に入って、一緒に怒られたっけ。

秘密基地を作ってみて、
遊ぶ時はいつもこの基地だった。

不思議なことに、
叶乃がいればなんでもできる気がした。


親に言えないことだって、
叶乃には全部話せた。

叶乃がいてくれるから、
僕は苦しいときも笑えていた。


僕を助けてくれるのは、
いつだって叶乃だった。

理解をしてくれるのは、
いつだって叶乃だけだった。


「……ねぇ、叶乃」

「んー、何?」

君は無邪気に笑う。

言わなきゃ。伝えなきゃ。



「……僕、引っ越すんだ」


「…………え……」

二人だけの秘密の基地の中で、


僕は君に別れを告げた。

6→←4


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作者名:金平糖 | 作成日時:2013年8月23日 19時

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