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教室に入ってすぐ、誰に挨拶することもなく机に突っ伏した。
それを無視してとーるが私に話しかけてくる。
机をコンコンと叩かれ、髪をわしゃわしゃと弄られる。
「おはよ！どうしたの？」
『おはようね、めっちゃ眠い、おやすみね。』
「あはは、それ俳句のつもり？」
透明な顔から笑い声が聞こえる。
しかしまあ、とんでもなく眠い。すごく眠い。
しばらくすると察してくれたのか、とーるはどっか行った。
本当に眠かったので、自分の腕に顔を埋めて目を瞑った。
私が気持ちよく眠っていると。
パァン、と乾いた音が聞こえた。
『いっ…で！！』
「…おい。」
『……せんせー酷〜い！痛いじゃん！！』
私の頭を叩いた張本人を、下から見上げる。
周りのみんなはくすくすと笑っていた。
それはまあ仕方ないから良いんだけど…
カミナリが腹を抱えて笑いをこらえていた。ニヤニヤした目がムカつく。
あいつは許さん。あとで私のスマホ充電する刑に処そう。
「…はぁ、全くお前は合理的じゃない。話を聞け。」
『はーい、ごめんなさーい。』
未だにジンジンする頭を撫でて、先生の話を聞く。
寝ていた私が悪いのは分かっているけれど、先生の話はたいして重要なものでは無かった。
『カミナリ！！私を笑った罰としてスマホ充電してくださいお願いします。』
「ええ…なんかだんだん低姿勢になってない？？」
『ほんとお願い！！フツーにスマホの充電忘れた。やらないならお前のスマホに個性使って逃亡させる。』
「待て待て待て！分かった、やるからそれはやめて！？」
無事にカミナリにスマホの充電を押し付けることに成功した。
「そーいえば、お前昨日病院行くって言ってたじゃん。アレどうだった？」
『あー…なんともないって。』
今更ながら、昨日教卓の前で病院に行くと宣言したことを後悔する。
昨日に戻れるならあの時の自分の頭をぶん殴りたい。結果さえ知っていれば、ふざけてそんなことしなかったのに。
「お前の個性が暴走した時、本当にヤバかったよな。」
『そーそー、相澤せんせーにマジ感謝。次はこうならないように少しづつリハビリするわ。』
「おー、気をつけろよ。下手したらお前も危ないからな。」
『あい分かった。』
昨日のヒーロー基礎学。
私の個性が暴走して、周囲の無機物達が勝手に暴れ出したのだ。
本当にみんなに怪我がなくて良かった。
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トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公に感情移入してしまい、気付いたら「私は数日後に死んでしまうんだ」という気持ちで読んでいました。友人や家族を思いやっていて素敵でした。素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございました！！！ (2022年10月26日 22時) (
レス) @page40 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ - はじめまして！完結おめでとうございます！とても感動したし、命の大切さなどもより知れました！この作品に出会えてよかったです！ (2021年6月20日 18時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - ヒマワリさん» 感想をいただけてとても嬉しいです、ありがとうございます！！私自身恋愛よりヒロアカ女子との友情が見たかったのでこうしたんですけれど、喜んでくださって嬉しいです！！ちょっと小躍りしてます笑笑 (2020年8月13日 19時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒマワリ(プロフ) - はじめましてこんにちは。完結おめでとうございます。自分はすごく涙脆いのですが、今回のこの小説はかなりヤバかったです。めっちゃ泣きました。それと同時に、響香ちゃん推しなので、響香ちゃんの出番が多い話が見れて嬉しかったです。長文失礼しました。 (2020年8月13日 19時) (レス) id: c31f8595d4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - たぴさん» ああ…えもえものえも過ぎます…(語彙力)感想嬉しいです、ありがとうございます！！ (2020年8月9日 18時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年5月29日 18時
