【MHA】私、1週間後に死ぬらしい。ぴえん。

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『ねえ、私別に何もやらかしてないよ！？』

「えー…だって、アンタ最近あんな感じじゃん。」

『本当だってば！！』





私を小馬鹿にしたように、きょーかが鼻で笑った。

クラス中からの視線も感じて、思わず顔をしかめる。




事の発端はついさっきのSHR。今日は担当する先生が体調不良で休みらしく、二時間目は自習ということになったと相澤先生が言っていた。

そこまでは良い。むしろ自主だラッキー……だったんだけど。




“二時間目、お前は別室で二者面談ね。”




そう、この言葉。これのせいでまた私が何かやらかしたと、からかわれているのである。

心配してくれる人、煽ってくる奴、終始苦笑いの人、無自覚に傷つけてくる奴。A組は実に様々な人間がいる。


うーん、人間性豊か〜〜〜！！

もうこうやって投げやりに思うしかない。





「あっはっは、大丈夫だよA！骨は拾っといてやるって！！」

『クソ……カミナリィ……！！後で覚えとけよ！！」





そう言って拳を握って見せれば、カミナリはふざけながらヒイッと言って私から離れて行った。ムカつく。

クソ、マジで個性かけてやる。

カミナリはトイレかなんかで教室を出て行ったので、無造作に放置されたアイツのスマホにこっそり触った。





『……？』





個性を使おうと思った。

でも出ない。

使えない。




どうして、だって…先生は今日まで使えるって。




「あー！ちょっ、待て待て早まるな！！」





焦燥を感じて体が硬直する。きっと簡単なことなんだろうけれど、どうしてが頭を埋め尽くしてまともに考えられなかった。

そんな中、(多分トイレだろうけれど)何処かから戻ってきたカミナリにスマホを取られた。


それでも動かない私に疑問を持ったのか、カミナリが私の顔を覗き込んできた。

それにビビった私は勢いよく後ろに下がり、最悪なことに足を滑らせて床に尻餅をついた。
途中で誰かの椅子をひっ摑んだせいで、椅子も床に倒れる。



それが結構大きい音だったので、再びみんなが私の方を見た。





『グゥ、腰がァ……！』





尻餅ついてから一拍置いて言ったので、少し不自然だったかもしれない。まぁ、激痛が数秒後に尻から腰に伝わったという設定だ。





『ヤバイ、めっちゃ痛い。』

「おいおい、大丈夫かよ…」





差し伸べてくれたカミナリの手を取って立ち上がった。

クラスの彼方此方から色々な反応を貰ったので、それに全部答えながら椅子を元に戻した。

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