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かなり待たせてしまったので、急いで靴を履き替えて校門へと向かう。校門まであと少しというところで、きょーかの姿が見えた。
彼女はスマホを弄っていたけれど、私の足音に気づいたらしく顔を上げて私に手を振った。
『きょーか、待たせてごめん！』
「大丈夫。 ね、これ見てみなよ。」
『ん…？どれどれ。』
彼女がスマホの画面を指差したので、興味を持ちそれを除く。そこに表示されていたのは有名な動画サイト。
私の視線が完全にそちらを向けば、右三角のボタンを彼女が押した。
再生されたのはネコの動画。
『……か、かわいい…！！ よく見つけたね、コレ。』
「でしょ、ついさっきあなたへのおすすめに出てきてさ。可愛かったからAに見せたくって。」
『癒される〜…なんかこのネコ、きょーかに似てるね。」
「え、うそ！？……そうかな…？」
そう言うと、きょーかはマジマジと自分のスマホとにらめっこし始めた。
その顔が面白かったので、つい声を出して笑ってしまった。すると顔を真っ赤にした彼女に怒られてしまった。
いやだって、画面を見つめるきょーかの顔が、動画で顔をしかめているネコそっくりだったんだもん。
あんなの笑わない方が無理。
あの後きょーかになんとか許してもらって、スタバへと向かった。
二人で席について、注文した物をストローで吸う。
『やっぱコレだ〜！！美味しすぎる……』
「ほんとそれ好きだね。」
呆れながらも笑うきょーかに、特に面白い訳でもなんでもないけれど連れて笑ってしまった。
私の手の中にあるのは、いつも頼むドリンク。初めてきょーかと此処に来たあの日以来、ずっとコレを頼んでいる。
きょーかは毎回違うもの頼んでるけど。
しばらく飲むことに集中していると、ふと前から視線を感じることに気づいた。
きょーかが私を見つめている。
どうしたの、そう問えば彼女は耳のイヤホンジャックを弄り始める。
「いや、そう言えば…なんだかんだウチら殆ど一緒だなって思って。」
『それ。高校で一番仲良いのって私きょーかだと思ってるし。』
「え、ウチの中では違うけど。」
『突然の裏切り。え？それマジだったら泣くよ？号泣案件だよ？』
「冗談だって。」
彼女は笑ってズズっとドリンクを飲み干す。
みな、とーるともよく遊んだり移動教室行くけれど。でも結局一番仲良いのは、きょーかだと思う。
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トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公に感情移入してしまい、気付いたら「私は数日後に死んでしまうんだ」という気持ちで読んでいました。友人や家族を思いやっていて素敵でした。素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございました！！！ (2022年10月26日 22時) (
レス) @page40 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ - はじめまして！完結おめでとうございます！とても感動したし、命の大切さなどもより知れました！この作品に出会えてよかったです！ (2021年6月20日 18時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - ヒマワリさん» 感想をいただけてとても嬉しいです、ありがとうございます！！私自身恋愛よりヒロアカ女子との友情が見たかったのでこうしたんですけれど、喜んでくださって嬉しいです！！ちょっと小躍りしてます笑笑 (2020年8月13日 19時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒマワリ(プロフ) - はじめましてこんにちは。完結おめでとうございます。自分はすごく涙脆いのですが、今回のこの小説はかなりヤバかったです。めっちゃ泣きました。それと同時に、響香ちゃん推しなので、響香ちゃんの出番が多い話が見れて嬉しかったです。長文失礼しました。 (2020年8月13日 19時) (レス) id: c31f8595d4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - たぴさん» ああ…えもえものえも過ぎます…(語彙力)感想嬉しいです、ありがとうございます！！ (2020年8月9日 18時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年5月29日 18時
