検索窓
今日:10 hit、昨日:60 hit、合計:159,444 hit

145 ページ48

「…モニターを割ったレコさんは、誰かの変装だったって事ですか…?」


「口調や受け答えも、レコ本人としか思えなかった。声ももちろんレコそのもの…だったけどねー。おまわりさんは……どっちかといえば、Aちゃんの意見に賛成かな。」


「ボクは違うと思うな…腕に傷がついてる人物…それがニセモノさ。」


「でも…レコちゃんのフリをして、ミシマ先生に会いに行く理由なんてあるんでしょうか。私も…ソウさんの意見よりも、Aちゃんの意見に近いです。」





だんだんと、頭も痛みを覚えてぼやけてくる。
時間をかけて、私の体にリクトウオオサソリの毒が根を張り巡らしていく。

次はこれの三倍の苦しみ……私、平気なフリを続けられるかな。
今のところ誰にもバレて無いけれど。








ーーーーー
(三人称視点)



”レコのニセモノ“という趣旨での話し合いは進み、彼らの中でノエルがレコのニセモノなのでは、という方向へ進んだ。


人形はそれを黙って聞いていたが、ある時点でゲラゲラと笑い始めた。

その異様な笑い方に、様々な憶測が飛び交っていた場が静まる。





「あほくさ…あ〜あ…無駄なおしゃべりが好きだねー………教えてやるよ。あの時のレコは本物だ。」





まあ、Aの推測も間違ってなかったよね〜。と、一人呑気に喋り続けるノエル。





「あはは…オレが生きた人間の服なんか、着るわけないじゃん。みじめに死んでいく、可哀そうな人間の服を着るのが最高に気持ち良いんだ…わかるかな?」





ノエルは両腕で自身の体を抱きしめ、まるで言い聞かせるかのように自身の趣味を語り始める。
誰かが狂ってる、と独り言を漏らした。

ノエルはそれが聞こえているのか、そうではないのか。特にそれに対して反応を示さなかった。





「…くっ……だったら…その手袋の中を見せてみたらどうだ!」





まるで屈しないという風に、サラが核心を突いた。それさえ見れば、全てわかると信じて。

それを何とも思ってないノエルは、いとも容易く手袋を外した。
その手に傷は一つもない。





「満足したかー?」





わざわざその手を周囲にこれでもかと見せつけてから、ノエルは再び手袋をはめた。

それを見せつけられたカンナやナオは、絶望した表情を見せた。無駄に時間を浪費しただけなのか、とナオが絶望する。

それに対して一人、そうでもないとケイジが言った。つられてナオがどういうことだと、ケイジの方を見る。

146→←144



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (147 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
179人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!なんとか5月中に2章完結目指して頑張ります。笑 (2020年5月20日 23時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 何度もコメントすみません…今日更新多くて嬉しいです…!(( お体にはお気をつけて!これからも楽しみにしています! (2020年5月20日 22時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - しきさん» え?そう言ってくれて嬉しい… (2020年5月16日 7時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - え?表紙好き… (2020年5月16日 1時) (レス) id: 0c957ac632 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます…! (2020年5月14日 21時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:でででででん | 作成日時:2020年4月28日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。