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「はぁ！？」
「レコ…もう自分から言った方がいい……これ以上の脱線は…無駄だ。」
まずいな……息が苦しくなってきた。
けれど酸素を求めて大きく荒い呼吸を繰り返せば、後ろにいるギンくんに伝わってしまう。
後ろの子に、心配はかけたくない。
なんとかして、耐えなければ。
平気なフリを続けないと。
「ナオちゃんが事件を目撃して、ロビーに隠れた時…おまわりさんも目撃して…景品交換所に隠れたんだ。位置が良くて、すべてを見ていた。レコとミシマ先生の…やりとりをね。」
苦しさに耐えながら、ケイジさんの話を聞いた。
レコさんは、ミシマ先生の願いを受けてあのモニターを壊したらしい。おそらくミシマ先生は、私と話していた時には既に…そういう考えを示していたのだろう。
そう考えると、あの時の先生がくれた、言葉の端々でさえ深い意味が感じ取れる。
ミシマ先生のことを思い出していると、後ろから小声で話しかけられた。ギンくんが心配そうに私を見ながら、大丈夫かと聞いてくる。
本当のことを言うわけにもいかないので、平気なフリを続けた。
少年は戸惑いながらも、まだ私が大丈夫だと騙されて再び前を向いた。
苦しい、さっきよりも。
「私は…レコちゃんを疑って…！！」
いつのまにか話が進んでいたらしい。
ナオさんが泣きながら、レコさんに向けてそう言ったのが聞こえた。
「ナオ…ケイジ…お前らいったい…何の話をしているんだ？」
「…なに？」
「オレ…マジでそんなこと、知らねーよ。一体誰と、間違えてんだ…！？」
間違え、る…？
息が苦しくなる上に、胃が不快感を訴えてきた。
リクトウオオサソリの毒は、私の想像以上の強さ。私が使おうとしていたイチイと、どちらが強力なのだろうか。
「だいたい、そんな傷跡…腕のどこにあるっつーんだよ…！……このグローブの下とでも言うのか？見せてやるよ！」
ゆるゆると眼球を動かし、レコさんの手元を見た。
そこには……傷一つない、綺麗な手が存在していた。
一体、どういうことなのか。
ケイジさんとナオさんが嘘をついているわけでもなさそうだし、かと言ってレコさんが嘘をついているようにも見えない。
「…傷跡が…ない…」
「あんな血が出てたのに…！数日でここまできれいになるワケが、ありません…！」
「お前ら…マジでオレのニセモノでも見てたんじゃ…」
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でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！なんとか5月中に2章完結目指して頑張ります。笑 (2020年5月20日 23時) (
レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 何度もコメントすみません…今日更新多くて嬉しいです…！(( お体にはお気をつけて！これからも楽しみにしています！ (2020年5月20日 22時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - しきさん» え？そう言ってくれて嬉しい… (2020年5月16日 7時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - え?表紙好き… (2020年5月16日 1時) (レス) id: 0c957ac632 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます…！ (2020年5月14日 21時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年4月28日 9時
