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「自由にすればいいよ。そのスイッチは義務じゃない、権利だ。」
「筋肉…ゴリラ…。」
ギンくんの縋るような声に、Qタロウさんは応じない。
ただ絶望に浸った顔をして、少年と目を合わさないように反対側を向いた。
「それじゃあ始めようか。他のみんなはゆっくりとくつろいでればいいよ！」
『待って……二番目にも権利があるって言ったよね！？』
「ん？あー…すっかり忘れてた！！ごめんごめんって！そんな顔すんなよなー。」
そう、確かにあの時二番目にも少しなら権利があると言っていた。それをまだ私は聞いていない。
ひょっとすると、あの的へ私が行ける手段があるかもしれない。
ギンくんに毒針なんて怖い思いをさせたくない。
Qタロウさんに重い責任で苦しんで欲しくない。
最初の頃のなら、ただ自分の希望のためにそこへ行こうとするだけだった。
でも今は違う。
もちろん希望もある。でも、あの二人を助けるためにもそちらへ行きたいという気持ちが自分の中にあるのを感じる。
この数日の間にみんなのことが好きになったから。
ソウさんは……ちょっとまだ苦手だけど。
でも、優しい部分があるのも、この数日で知った。
きっと私が苦手と思う部分は、まだあの人の一面に過ぎないのだろう。
「二番目のテメーに送る、ちょっとした権利は………なんと！！Qタロウと場所をチェンジできるよ！！」
『場所を……変わる……。』
その権利に喜びを感じたが、それ以上に大きな疑問が私の頭の中に浮いた。
私のことを知っているはずなら、そんな優しいことをするのか、と。
だって、それでは私にとっての虫の良い話になってしまう。
おそらくただ場所を変わる権利じゃないはず。
「あれ？コロッと騙されてくれると思ったんだけど、やっぱテメーバカじゃなかったな。
そうそう、A！疑ってる通りだよ。でもオレ優しいからさー！場所を変えられるようにする方法は簡単だよ！！
Qタロウの許可と、テメーかQタロウがその大事な手紙を燃やし尽くせば変われちゃいまーす！！」
『手紙って………』
思い当たるような手紙は一つしかない。
一昨日ケイジさんから受け取った、あの大切な。
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でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！なんとか5月中に2章完結目指して頑張ります。笑 (2020年5月20日 23時) (
レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 何度もコメントすみません…今日更新多くて嬉しいです…！(( お体にはお気をつけて！これからも楽しみにしています！ (2020年5月20日 22時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - しきさん» え？そう言ってくれて嬉しい… (2020年5月16日 7時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - え?表紙好き… (2020年5月16日 1時) (レス) id: 0c957ac632 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます…！ (2020年5月14日 21時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年4月28日 9時
