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「ノリ悪いなー。その説明は後だよ。じゃあ次、惜しかった!!第二位は…!」
「ジャカジャカジャカジャカ……」
「そのジャカジャカうるさいの何?邪魔しないでよ、ハンナキー。」
「あぅぅ!!アナタがリハ通りにやれって言ったんじゃないですかぁ…!!」
そんなぁ、と怒ったような顔をするハンナキー。
なんだかハンナキーが可哀想に見えてくる。
「白川Aでーす!おめでとうー!!」
名前が呼ばれるとノエルに手招きされたので、それに従って指定された場所まで歩く。
多いとは思っていたけれど、まさか二位とは。
私にしては結構良い順位だと思う。
「それではインタビュー、いってみましょー!!今の気持ちは〜?」
『え、えー………や、やったー?』
若干抑揚のない声になってしまったが、精一杯喜んだふりをしたつもりではある。
手も上にあげてバンザイしたし。
「テンション低いなテメー。」
『えー、ちゃんとそれっぽいことやったじゃん。酷くない?』
ノエルの返しに不満を持ったが、当の本人はそれを無視して次を発表する。
「一位と二位以外景品もないので、順に発表していくからねー。」
そうして呼ばれたのは、順番にカンナちゃん、アリスさん。ちょうど真ん中あたりと言われたのは、ソウさんとケイジさん。それから劣等生と呼ばれたのはサラ、レコさん、ナオさん。
そして最下位は、ギンくんだった。
聞けば誰のメダルも受けとらなかったらしい。
呼ばれた順にみんなが指定の場所へと立たされた。
「記念写真撮るよー、並んでー!」
並んでも何も、もう並ばされてるんだけど。
ちょっとした反抗を心の中で漏らし、ノエルに毒を吐く。
「並んだねー!はい、ニッコリ笑って〜…」
写真が撮影されるかと思いきや、突如目が眩む程の眩しいフラッシュがたかれ、あたりが真っ白になった。
何が起きたのか理解できなかったが、上から聞こえた悲鳴からようやく一部を理解する。
「な…なんだこりゃあ!?いったいなんの真似だ!!」
「う…動けないワン!!」
丸く薄い板に貼り付けられた二人を見上げて、私とサラはギンくんとQタロウさんの名前を同時に叫んだ。
何かに縛られている二人を見て、嫌な汗が一気に吹き出る。
どうしよう、なんであんな場所に………
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でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!なんとか5月中に2章完結目指して頑張ります。笑 (2020年5月20日 23時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 何度もコメントすみません…今日更新多くて嬉しいです…!(( お体にはお気をつけて!これからも楽しみにしています! (2020年5月20日 22時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - しきさん» え?そう言ってくれて嬉しい… (2020年5月16日 7時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - え?表紙好き… (2020年5月16日 1時) (レス) id: 0c957ac632 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます…! (2020年5月14日 21時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でででででん | 作成日時:2020年4月28日 9時