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ロビーから移動した後、なんとなく憩いの場へ向かった。そこへ行くと、ナオさんはもういなかった。
お皿の上のケーキも消えている。
「おい、白川A。お前まだクリアしていないアトラクションはあるか？」
『二つありますよ。』
「そうか…そのアトラクションは？」
頭の中でまだやっていないアトラクションが何かを思い出して、アリスさんに伝えた。
それを聞いて何か考えているようだったので、その間にケーキのお皿を二つ重ねて、その上にフォークを二つのせた。
「ふん…喜べ、オレもまだクリアしてない物があった。一緒にアトラクションに付いて行ってやろう。」
『え…？あ、はい。分かりました。』
謎の上から目線に戸惑いながらも、アリスさんに連れられてアトラクションへ向かった。
入った先が“撃墜ハエ叩き”だったので、その時初めて何のアトラクションに挑戦するかが分かった。
それからハエ叩きの道具を持って肩を回していると、話しかけられた。
「お前がやるのか…？」
『もちろんです、ハエ叩きは得意ですから。』
「そ、そうか…」
若干心配そうに見えるのは、私の勘違いだろうか。
……きっと気のせいだろう。
アリスさんが心配するのはレコさんのはずだし。
その後、虫や虫と言って良いのか分からない物体を叩き落として無事アトラクションをクリアした。
アトラクションから出た後、彼の定位置まで戻ってクリアチップを分け合う。
「……おい、さっきからオレの顔をジロジロ見て…何なんだ。」
『え…？ああ、すみません、つい…』
無意識の内に、アリスさんの顔をじっと見ていたことに気がついた。
ああ、それにしても……
いつ見ても、髪が奇抜すぎて三十一のアイスクリーム屋に見える。
『なんか、たま〜にアリスさんが私のお兄ちゃんに見えるんですよ。お兄ちゃんの方がアリスさんより何百倍も優しくてカッコいいんですけれど…何ででしょうね？』
「二言余計だ。……オレも一応兄貴だからな。なんとなくそう見える様になってるんじゃないか？」
『なるほど……脳の錯覚みたいな？』
「お前…その例えは酷くないか……！？」
楽しくてケラケラと笑っていると、アリスさんもほんの少しだけ笑い、すぐにまた険しい表情になった。
その一瞬の笑顔が、陰からレコさんを見る時の顔そっくりだったため驚いた。
………見間違えだろう、きっと。
そうじゃなかったらおかしい。
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でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！なんとか5月中に2章完結目指して頑張ります。笑 (2020年5月20日 23時) (
レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 何度もコメントすみません…今日更新多くて嬉しいです…！(( お体にはお気をつけて！これからも楽しみにしています！ (2020年5月20日 22時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - しきさん» え？そう言ってくれて嬉しい… (2020年5月16日 7時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - え?表紙好き… (2020年5月16日 1時) (レス) id: 0c957ac632 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます…！ (2020年5月14日 21時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年4月28日 9時
